【ヒルマニア】ソフトバンク獲得のスチュワート、10代からもまれるなら日本は正解

 「ヒルマニア」はスポーツ報知でメジャーリーグを担当し続けて42年の蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタをお送りします。

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 スアレス、モイネロを育て上げた育成のソフトバンクが、“超異例”の補強を行う。昨年、米大リーグ・ブレーブスからドラフト1巡目指名(全体8位)を受けたカーター・スチュワート投手(19)と、6年総額700万ドル(約7億7000万円)を上回る条件で、契約合意したと21日(日本時間22日)、複数の米メディアが報じた。米国への“逆輸入”優先ではなく、あくまで将来の戦力として獲得するつもり。メディカルチェックなどを経て、契約が正式に発表される見込みだ。

 日本プロ野球では2軍経験なしでプロデビューする高卒投手は田中将大を始め少なくないが、メジャーではドラフト制度(65年)以降、73年レンジャーズのD・クライド、78年アスレチックスでM・モーガンとT・コンロイの3人だけ。クライドは18勝33敗、コンロイは18勝32敗で消え、モーガンも141勝186敗。期待に応えきれなかった。

 現役の高卒入団組を見ると、現役最多の248勝、サバシア(ヤンキース)はマイナーで丸3年間鍛えられてからメジャーに定着。グリンキー(Dバックス)らの高卒組は少なくとも最初の2年間はマイナー暮らし。バーランダー(アストロズ)ら大学組がマイナー1年で昇格してくるケースが多いのに比べ、時間がかかる。高卒時にメジャー行きをほのめかしていた大谷翔平、菊池雄星の花巻東コンビも、即渡米なら2、3年のマイナー暮らしが必至だったはず。

 10代から高いレベルでもまれるという意味では、日本の方が恵まれている、と断言できる。

 95年にドジャース入りした野茂英雄以降、日本プロ野球界からスター選手のメジャー入りが頻繁に。また、09年にRソックス入りした田沢純一や、今年のDバックスの吉川峻平ら、日本のドラフト上位指名候補のアマチュア選手が渡米し、日本球界の「マイナー化」が言われて久しいが、レベル的にメジャーに大きく劣っているわけではない。

 球界の活性化につなげる意味でも、今回のような人事交流なら、どんどんやるべし、と言いたい。(ベースボールアナリスト)

 ◆過去の米大物アマチュアの日本球界入り 1979年、パドレスから2位指名されたハワイ大の日系人デレク・タツノ投手が条件が合わずに、プリンスホテル入り。ただ、メジャー球団から毎年ドラフトで指名され続け、82年1月のドラフトでブルワーズに1巡目で入団。メジャーに昇格できないまま引退した。

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