【ソフトバンク】昨年全米ドラ1右腕・スチュワート獲得 19歳6年7億7000万円

 スアレス、モイネロを育て上げた育成のソフトバンクが、“超異例”の補強を行う。昨年、米大リーグ・ブレーブスからドラフト1巡目指名(全体8位)を受けたカーター・スチュワート投手(19)と、6年総額700万ドル(約7億7000万円)を上回る条件で、契約合意したと21日(日本時間22日)、複数の米メディアが報じた。米国への“逆輸入”優先ではなく、あくまで将来の戦力として獲得するつもり。メディカルチェックなどを経て、契約が正式に発表される見込みだ。

 「6年」という契約期間は育成への本気度の表れだ。ソフトバンク球団首脳は、「正式に決まったわけでないので現状お話することはありません」と、明言を避けたが、スチュワート獲得を否定はしなかった。

 米球界関係者よると今年6月のドラフトでも有力候補だが、昨年よりは評価を下げており、2巡目以降になる見込みだという。ソフトバンクは“ダイヤの原石”を、将来のエースとしてじっくりと育てる方針だ。スチュワートにとっても6年総額700万ドル(約7億7000万円)の契約は魅力たっぷりで、今回の契約は双方にメリットがある。

 ホークスは福岡・筑後市内に、充実したファーム施設を持っており、育成には自信がある。15年に当時24歳のスアレスと契約、17年には同21歳のモイネロと育成契約。プロ経験の少ない選手を、欠かせない戦力にまで成長させた。ファームでは、来日3年目で将来性豊かな20歳の野手・コラスも育成中と、近年、若い外国人選手の獲得、育成にも力を入れている。

 今回の獲得はルール上も問題はない。今後ルールが変更、整備される可能性は十分にあるが、現行の「日米間選手契約に関する協定」に照らせば、契約期間中に米移籍する場合はポスティング制度を利用することになるとみられる。自由契約となった場合は、メジャーのドラフト会議での指名が必要になる可能性がある。ただ、ソフトバンクは過去にポスティングを認めたことがなく、米球界への復帰ありきでの獲得ではない。

 代理人を務めるのは交渉上手で知られるボラス氏。日本球界入りをちらつかせて条件をつり上げてきた過去があるだけに、最後まで予断を許さないが、入団は確実な状況。スチュワートがジャパニーズ・ドリームをかなえるか注目だ。

 ◆カーター・スチュワート(Carter Stewart)1999年11月2日、米フロリダ州生まれ。19歳。同州のオーガリエ高校3年時に61回2/3で防御率0・91、128奪三振の成績を残し、昨年6月のMLBドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名を受ける。身体検査で手首に異常が見つかったこともあって、契約(ブ軍は約2億2000万円を提示も約4億700万円を要求)が7月上旬の期限までにまとまらず、イースタン・フロリダ州短大に進学した。短大では74回1/3を投げて108奪三振。198センチ、91キロ。右投右打。

 ◆過去の米大物アマチュアの日本球界入り 1979年、パドレスから2位指名されたハワイ大の日系人デレク・タツノ投手が条件が合わずに、プリンスホテル入り。ただ、メジャー球団から毎年ドラフトで指名され続け、82年1月のドラフトでブルワーズに1巡目で入団。メジャーに昇格できないまま引退した。

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