【尾車親方の目】朝乃山、“魔の終盤”へ強い心持て

朝乃山(後方)が佐田の海を寄り切りで下す
朝乃山(後方)が佐田の海を寄り切りで下す

◆大相撲夏場所11日目 ○朝乃山(寄り切り)佐田の海●(22日・両国国技館)

 朝乃山が電車道で佐田の海を寄り切った。無心で土俵に上がれば本当に力強い相撲を取る。力士にとって優勝は夢にも出てこない大きな栄誉といわれている。意識すれば当然、体が動かなくなってしまう。

 私にも苦い経験がある。82年の初場所は10勝2敗から3連敗して10勝5敗、83年の名古屋は11勝1敗から12勝3敗に後退して優勝を逃してしまった。心技体は、3つの要素がそろわないと勝負に勝てないという意味と、心が一番重要だという意味がある。私は後者を教わった。

 12日目は実力者・玉鷲と対戦。13日目以降は幕内最高優勝の名前が示すように、鶴竜をはじめ、栃ノ心らの対戦が組まれると思う。今場所の勢いと無心で土俵に上がることができれば、鶴竜や栃ノ心らと、いい勝負をすると思う。しかし、優勝を意識したとしたら果たしてどうか。これが私を含め何人もの力士が泣いてきた“魔の終盤”なのだ。だから相撲はおもしろい。(スポーツ報知評論家)

11日目の取組結果

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