朝乃山、1敗死守し単独首位 優勝争い「楽しむだけ」

10勝目を挙げ、熱烈なファンに囲まれ笑顔を見せる朝乃山(中央後方=カメラ・矢口 亨)
10勝目を挙げ、熱烈なファンに囲まれ笑顔を見せる朝乃山(中央後方=カメラ・矢口 亨)
朝乃山(後方)が佐田の海を寄り切りで下す
朝乃山(後方)が佐田の海を寄り切りで下す

◆大相撲夏場所11日目 ○朝乃山(寄り切り)佐田の海●(22日・両国国技館)

 平幕の朝乃山が物言いの末、幕内・佐田の海を寄り切って10勝で単独トップに立った。1敗で並走していた一人横綱の鶴竜、大関復帰を目指す関脇・栃ノ心がともに敗れるなど、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、出場した横綱、大関、関脇が全て敗れる(不戦敗を除く)のは初めてだ。富山県出身力士としては1916年5月場所の横綱・太刀山以来、103年ぶりの優勝へ期待が高まってきた。

 予期せず単独トップに立った。朝乃山は物言いはついたが軍配通り、佐田の海を寄り切って10勝目を挙げ「2ケタは目標だった」と胸をなで下ろした。出場した関脇以上が総崩れし、令和最初の本場所で主役に躍り出たのは前頭8枚目の25歳。11日目終了時点で平幕の単独首位は、07年秋場所の豪栄道以来だ。

 ヒヤッとする場面もあった。右を差し一気に前に出て土俵際へ追い込んだが、勢い余って左つま先が俵にかかった。自分のつま先か、相手のかかとが先か。物言いの末、阿武松審判長(元関脇・益荒雄)が「朝乃山に軍配が上がりましたが、佐田の海のかかとが先に出ているのではないかと物言いがつきました。協議の結果、朝乃山のかかとが先に出ており、朝乃山の勝ち」とアナウンス。しどろもどろな内容に館内はブーイングに包まれ「(勝敗が)どっちか分からなかった」が再び軍配が上げられた。

 優勝すれば富山県出身力士としては横綱・太刀山以来、103年ぶりだ。「優勝争い? 何も考えていません。ここまできたら楽しむだけで、余計なことは考えない」と平常心を強調。12日目の玉鷲戦をはじめ、ここからは上位陣との対戦が予想される。壁を一つひとつ乗り越え、初の賜杯への道を切り開く。(太田 涼)

11日目の取組結果
10勝目を挙げ、熱烈なファンに囲まれ笑顔を見せる朝乃山(中央後方=カメラ・矢口 亨)
朝乃山(後方)が佐田の海を寄り切りで下す
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