井上尚弥、WBSSの後は王者狩りロード…米プロモート大手との所属契約に興味

帰国した井上尚弥(右)は長男・明波くんの出迎えを受け、笑顔を見せた(カメラ・相川 和寛)
帰国した井上尚弥(右)は長男・明波くんの出迎えを受け、笑顔を見せた(カメラ・相川 和寛)

 18日(日本時間19日)に英グラスゴーで行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝で2回TKO勝ちしたWBA&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(26)=大橋=が21日、羽田空港に帰国した。米プロモート大手「トップランク」社の所属契約オファーに興味を示し「結果を出せば、すごい光景が待っている」と言及。英国でさらに名前を広めた「モンスター」がWBSS終了後も、他団体王者を連破していくロードを思い描いた。

 出発時の険しさから一転、笑顔で帰ってきた。到着ロビーに現れた井上尚は出迎えた100人以上の関係者や報道陣の中から1歳7か月の長男・明波(あきは)君を見つけると、すぐに抱きかかえた。機中では一睡もできなかったが、「歓迎を見て、疲れが吹き飛んだ。今は家族とゆっくりしたい」と晴れやかに語った。

 海の向こうでも変わらぬ迫力のKO劇を見せた。2回にロドリゲスを3度倒して仕留めた内容を「100点。やっている時は硬さを思ったが、映像を見ると雑な感じはなかった」と自己評価。今秋予定の決勝で、アジア人2人目の世界5階級制覇のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36)=フィリピン=を迎えることになり、「次はレジェンドなので、気を抜いていられない。キャリアと実力がありますから」と勝利の余韻はほどほどだ。

 頂点のさらに上も見ている。米トップランク社から「軽量級としては破格」(井上尚)の契約条件を提示されている。前WBA世界ミドル級王者・村田諒太らが契約する同社は、前WBAスーパー王者バーネット(英国)、傘下の会社にWBO王者テテ(南アフリカ)らバンタム級トップも抱える。海外では、同一プロモート会社内の所属選手同士が戦うケースが多い。

 昨年5月にバンタム級に転向した井上尚は、今後の転級を「自分のフィットしない階級にはいかない」と語り、まだ減量苦ではないため、しばらくとどまる方向。契約交渉が順調にいけば、WBSS後も王者対決などのビッグマッチが組みやすくなる。「そこで結果を出していければ、すごい景色が待っているんじゃないか」と“王者狩り”を続け、名声を上げていく。

 「気持ちが回復したら練習をしたい」と来月からの始動を検討。“グラスゴーの衝撃”を超える日のために、日本のエースはしばし拳を休める。(飯塚 康博)

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