朝乃山、平幕唯一の1敗死守 自己最速タイで勝ち越し「体もよく動いた」

正代(右)に激しい突き押しを見せる朝乃山
正代(右)に激しい突き押しを見せる朝乃山

◆大相撲夏場所10日目 ○朝乃山(寄り切り)正代●(21日・両国国技館)

 平幕の朝乃山が1敗を死守した。幕内・正代を寄り切って9勝目。一人横綱の鶴竜、1場所での大関復帰を目指す関脇・栃ノ心と並走したまま終盤戦に突入。通算25度優勝の朝青龍(元横綱)らを輩出した名門・高砂部屋を背負う25歳が、令和初の賜杯争いを面白くする。2敗で幕内・琴恵光が追う。

 守りには入らない。朝乃山が正代を攻めに攻めて平幕唯一の1敗をキープ。9日目に自己最速タイの勝ち越しを決め「気持ちは楽だったし、体もよく動いた。いいんじゃないですか」と絶好調。鶴竜、栃ノ心と並んで優勝争いに残った。

 朝稽古では師匠・高砂親方(元大関・朝潮)から「攻めろ! 攻撃あるのみ」と助言を受けた。「中に入られるのは嫌だった。左だけは差されないように」と正代の左四つを警戒。立ち合いからまわしにこだわらず踏み込むと「無意識に」突き押しで土俵際へ。最後は左を差して寄り切った。

 名門・高砂部屋は2016年九州場所で朝赤龍が幕下に陥落し、139年ぶりに関取不在となった。しかし、翌場所で朝乃山が幕下全勝Vを果たして復活。10年初場所での朝青龍以来、部屋通算46回目の賜杯も見えるが「そういうことは考えず、平常心で自分の相撲を取り切るだけ」と気負いはない。春巡業中は栃ノ心に勝つこともあり、場所前の横綱審議委員会稽古総見では5勝2敗、時津風一門連合稽古では7勝4敗。「入門して一番質が高い稽古ができた」と確実に力をつけた。「休まず攻めきるのが僕の相撲」。とどまることない快進撃で白星を積み上げる。(太田 涼)

10日目の取組結果

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