1年ぶりのBリーグの熱狂に圧倒 プロ野球やJリーグのようなプロスポーツリーグに

ダイナミックなプレーに大興奮の千葉ファン(カメラ・生澤 英里香)
ダイナミックなプレーに大興奮の千葉ファン(カメラ・生澤 英里香)
優勝を決め喜ぶA東京・田中大貴(右奥)(カメラ・生澤 英里香)
優勝を決め喜ぶA東京・田中大貴(右奥)(カメラ・生澤 英里香)

 3年目を迎えたBリーグ、18-19年シーズンのチャンピオンシップ決勝、千葉ジェッツとアルバルク東京の試合を取材した。普段、紙面ではBリーグが取り上げられることは少なく、昨年の決勝戦以来、1年ぶりの撮影だ。

 ゴール下の撮影エリアに入ったのは試合開始の30分ほど前、観客はほぼ満員。入った瞬間に昨年と違う雰囲気に圧倒された。会場のボルテージはすでにマックス、両クラブのファンによる熱狂的な応援合戦が繰り広げられ、思わず「すごっ」と声が出てしまった。

 試合が始まると応援はさらにヒートアップ。選手らはヘッドコーチの指示をかなり近寄らないと聞こえないくらいだ。一つ一つのプレーに対する観客のリアクションも大きかった。普段は試合中に観客を撮ることはほとんどしないが、大興奮する彼らの姿を見て、自然とカメラを向けていた。昨年も盛り上がってはいたが、比べると今年はレベルが違った。

 違いは観客だけではない。以前より選手らが観客を意識しているように感じた。試合展開によって歓声をあおったり、喜びや興奮などの感情を表に出したり、終わった後もファンと一緒になって喜んだり、プレー以外のところでもシャッターを切りたいと思うシーンが多くあった。試合は第3Qまで大量リードされた千葉ジェッツが、第4Qに猛烈な追い上げを見せるスリリングな展開。最後はA東京が勝負強く逃げ切って連覇を果たした。

 そんなBリーグの盛り上がりは実際に数字にも表れている。今季のB1・B2リーグの総来場者数は259万3217人で、昨季と比べて9万人強増えている。チャンピオンシップも初めて全試合が満員となった。各クラブの集客への努力や、水曜日開催による新たな客層の獲得なども要因だ。リーグ屈指の人気と集客力を誇る千葉ジェッツは、新たに収容1万人規模のアリーナ建設を目指すことを明らかにするなど積極的に動くクラブもある。

 そして最大の理由は21年ぶりにW杯出場を決めた男子日本代表の活躍だろう。特に、メンフィス・グリズリーズと2WAY(ツーウェイ)契約を結び、日本人2人目のNBAプレーヤーとなった渡辺雄太(24)と、ゴンザガ大に在籍する八村塁(21)の、米国で活躍する若者2人の活躍は、2019年W杯アジア地区1次予選を4連敗スタートし、崖っぷちに立たされた代表チームを救った。今年の2月24日、W杯アジア地区2次予選でカタールに勝利し、8月に中国で開催される本戦出場を決め、3月31日には来年の東京五輪の開催国枠での出場も決まった。

 まだまだ発展途上のBリーグ。W杯、来年の東京五輪で良い成績を残せば、バスケ人気がさらに勢いを増すことは間違いない。いちバスケファンとしても、Bリーグがさらなる成長を遂げ、今後、プロ野球やJリーグのようなプロスポーツリーグになってほしいと心から願うし、カメラマンとしては年1度の決勝だけではなく、レギュラーシーズンから何度も撮影に行きたい。(記者コラム・生澤 英里香)

ダイナミックなプレーに大興奮の千葉ファン(カメラ・生澤 英里香)
優勝を決め喜ぶA東京・田中大貴(右奥)(カメラ・生澤 英里香)
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