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【松山康久元調教師が語る新時代の日本ダービー】89年ウィナーズサークルで制覇 スタミナとタフさからスピードへ異次元の好タイムも夢じゃない

平成最初の日本ダービーを制したウィナーズサークル(左)
平成最初の日本ダービーを制したウィナーズサークル(左)

◆第86回日本ダービー・G1(5月26日・芝2400メートル、東京競馬場)

 第86回日本ダービー・G1が26日、東京競馬場で行われる。平成元年のダービーをウィナーズサークルで制した松山康久元調教師(75)が、当時の思い出と新時代ダービーの展望を語った。

 平成の世になって最初の89年、日本ダービーをウィナーズサークルで勝たせてもらいました。相当な素質を感じてはいましたが、改元直後の1月時点では、ダービーダンディーズ(有力馬)の端にもいない存在でした。

 3月の平場400万で2勝目を挙げると、皐月賞出走の抽選を突破。レースは道悪だったおかげで、慢性の管骨(かんこつ)骨膜炎【注】による痛みが緩和されたうえに、馬場を気にしたことが功を奏して、課題のかかり癖が影を潜め真価を発揮。2着と好走しました。それで馬が自信を持って、心身両面での充実にもつながりました。ダービーへ向けて、さらなる強化ができたのです。

 本番では抜群のスタートを切り、行くところ行くところスペースができて、まるで一頭でレースをしていたかのようでした。栗山博オーナーほか郷原洋行騎手、厩舎スタッフらのメモリアルダービーへの熱い思いが、ウィナーズサークルを後押ししたのでしょう。父シーホーク譲りのスタミナとタフさが全開した勝利でした。

 翌年もシーホーク産駒のアイネスフウジンが勝利を重ねましたが、同時に“スピード化の波”が押し寄せていました。

次々スター誕生  血の威力実感 ダービーと同じ舞台のジャパンCを例に挙げると、平成元年にホーリックスが2分22秒2のレコードを樹立。16年後の05年にはアルカセットが0秒1短縮。そして平成最後となった昨年、アーモンドアイが2分20秒6という衝撃的なレコードで締めくくりました。日本の馬場に特化した、軽くてスピードがあり瞬発力もあるスーパーホースが次々と誕生し、サラブレッドが進化する“血の威力”を実感。それが平成の競馬だったのです。

 令和の競馬は当然、その延長線上にあることでしょう。日本独特のスピード感あふれる競馬はさらに“加速”し、異次元となる好タイムも夢物語ではなくなってくるのではないでしょうか。(JRA殿堂入り調教師)

 ◆松山 康久(まつやま・やすひさ)1943年9月4日、東京都生まれ。75歳。66年に父・松山吉三郎調教師の下で調教助手になり、76年に厩舎を開業。83年にミスターシービーでクラシック3冠を制覇し、最優秀調教師賞に輝く。94年にはJRA賞(最多勝利調教師賞)を受賞。14年に競馬殿堂入り。重賞は89年日本ダービーのほか、95年皐月賞(ジェニュイン)など牡馬クラシック5勝を含む37勝。

 【注】管骨(かんこつ)骨膜炎はソエとも呼ばれ、骨が完全に固まっていない若い馬が強い調教などを行った場合、管骨(第3中手骨)の前面に起こす炎症を指す。主として前肢に発症する。

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