速さ&力強さの井上尚弥、ドネアに往年の輝き戻る…WBSS決勝を担当記者が占う

試合後、ドネア(右)とポーズを取る井上尚(カメラ・飯塚 康博)
試合後、ドネア(右)とポーズを取る井上尚(カメラ・飯塚 康博)

◆プロボクシング 世界戦▽ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ バンタム級準決勝 ○WBA王者・井上尚弥(2回TKO)IBF王者・エマヌエル・ロドリゲス●(18日、英スコットランド・グラスゴー、SSEハイドロ)

 英国に襲来したモンスターが無敗王者を259秒殺だ! WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(26)=大橋=が、19戦全勝のIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=との王者対決で3度のダウンを奪い、2回1分19秒TKO勝ち。IBF王座奪取とWBA王座の2度目の防衛に成功し、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)優勝に王手をかけた。決勝の相手、WBAスーパー王者で世界5階級制覇ノニト・ドネア(36)=フィリピン=に破壊力を見せつけた。

  *  *  *

 階級を上げ、一戦ごとに勢いを増す井上尚の姿は、かつてのドネアを彷彿(ほうふつ)とさせる。

 2012年10月、WBO世界スーパーバンタム級王者時代のドネアがWBC王者の西岡利晃と米国で対戦した試合を取材した。左ストレートを武器に7度防衛を誇った西岡がドネアの必殺の左フックを警戒するあまり、右ガードを上げ続けた。それほど攻撃に怖いぐらいの迫力があった。

 5年前にフェザー級を制した後は加齢もあり、緩やかに下降線をたどってきた。だがWBSS出場のために7年ぶりにバンタム級に復帰し、2戦目の準決勝でヤング(米国)を6回に左フックで沈めた。往年の輝きが戻って来た感もある。

 速さ、力強さは井上尚に分があるが、ドネアには45戦のキャリアと切り札がある。互いに敬意を封印できれば混戦だってありえる。(ボクシング担当・飯塚 康博)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請