【西武】ドラ1・松本航、松坂以来20年ぶりの球団初登板初先発勝利 肺炎でキャンプ離脱も

プロ初勝利を挙げた松本航は、ウィニングボールを手にファンの声援に応える(カメラ・小梶 亮一)
プロ初勝利を挙げた松本航は、ウィニングボールを手にファンの声援に応える(カメラ・小梶 亮一)
プロ初登板初先発した松本航は5回2失点の好投
プロ初登板初先発した松本航は5回2失点の好投

◆オリックス3―9西武(19日・京セラドーム大阪)

 開幕直前に肺炎でダウンし、調整が遅れていた西武のドラフト1位・松本航(わたる)投手(22)が、1軍初登板初先発で初勝利を飾った。5回4安打2失点で、西武の新人投手が先発デビューで勝利するのは1999年の松坂大輔(現中日)以来だ。平成の大エースと同じスタートを切った大器が、令和のエースに名乗りを上げた。

 4回まで1安打と完璧だった松本航の前に、最後の難関が立ちはだかった。3点リードの5回、2点を奪われ、なお2死一、二塁。打席にはオリックスでただ一人の3割打者・大城。追い込んだがなかなか打ち取れない。「(捕手の)森さんのミットめがけて、思い切り投げるしかない」と腹をくくった10球目。得意のカットボールを外角に沈めて遊ゴロに打ち取り、勝利投手の権利をつかみとった。

 6回からは先輩リリーフ陣にマウンドを託し、7回には懸命のリードで支えてくれた森が試合を決める満塁弾。5回80球、4安打2失点でのデビュー戦勝利に「ホッとしました」と笑顔が弾けた。

 先発ローテ入りが決まっていながら、開幕直前に40度の発熱で「軽い肺炎」と診断され離脱。1週間動けず、体力も落ちた。小野投手コーチから「キャンプからやり直し」と命じられ、5月デビューを目標に再出発した。

 「悔しい気持ちはあったが、自分を見つめ直す機会とポジティブに考えた」という日々を乗り越え、約2か月遅れで迎えた1軍初マウンド。地元の兵庫・朝来市から駆けつけた父・昭浩さん(51)、母・由美子さん(46)や祖父母ら総勢13人の家族応援団にうれしい白星をプレゼント。ウィニングボールは「今までありがとうという気持ちと、これからもよろしくという気持ち」をこめて両親に贈る。

 西武の新人投手が先発で初登板初勝利を挙げるのは、平成の大エース・松坂以来、20年ぶり。「ホントですか? うれしいですね」と目を丸くした令和のエース候補。もちろん1勝で満足する気はない。「もっとイニングや球数がいけるようになりたい」と巻き返しに燃える。辻監督も「まだまだ。今日は野手に感謝だ。2ケタ勝って貯金をつくれる投手だと思って(1位で)取ったんだからね」と、さらなる飛躍を望んでいた。

 ★松本航アラカルト

 ▼生まれとサイズ 1996年11月28日、兵庫県生まれ。22歳。176センチ、84キロ。右投右打。

 ▼球歴 梁瀬小2年から野球を始め、梁瀬中では軟式野球部に所属。明石商では1年夏からベンチ入り。甲子園出場なし。日体大では3、4年時に大学日本代表入り。首都大学リーグ史上8人目となる通算30勝&300奪三振。18年ドラフト1位で入団。

 ▼強豪校から注目も市立進学 「投球フォームがきれい」と、報徳学園(軟式)、東洋大姫路が注目。「私立には行きたくない」と市立の明石商に進学。通学圏内ではなかった松本航のために下宿先が設けられた。

 ▼投球フォーム 両手を頭の後ろまで振りかぶるワインドアップ。今では少数派だが「球に勢いがつく」と、高2から続けている。

 ▼ソフトバンクのドラ1右腕の甲斐野に勝るピッチング 中学時代、Kボールの兵庫県選抜では甲斐野とチームメート。2人とも投手だったが、当時は松本航が投手で、甲斐野がファースト。家に行き来する仲。

 ▼好きな有名人 有村架純。「清楚(せいそ)でかわいいっすよね」。

試合詳細
プロ初勝利を挙げた松本航は、ウィニングボールを手にファンの声援に応える(カメラ・小梶 亮一)
プロ初登板初先発した松本航は5回2失点の好投
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