【DeNA】上茶谷、7試合目でついに1勝「援護をもらって、しっかり投げられた」

◆ヤクルト6―11DeNA(18日・神宮)

 DeNAのドラフト1位ルーキー・上茶谷が7試合目の登板でようやくプロ初勝利を手にした。6回途中まで3安打3失点、気合の99球で打線の猛攻を引き出した。東洋大時代に東都大学リーグで苦楽を味わった神宮のマウンドで、大きな1勝を刻んだ。

 7戦目でつかんだ初勝利。上茶谷がやっとグラウンドで笑顔を見せた。6回途中3失点。苦しみながら救援陣につないだ。ウィニングボールを手に「すごいうれしい。援護をもらって、しっかり投げられた」。プロ初登板、2戦目と勝利投手の権利を消されていたが、打線も今季最多の11得点で勝ちをつけた。

 苦しかった。ラミレス監督からは入団早々に2ケタ勝利を期待された。シーズン前、1学年上で昨季11勝を挙げ、新人王を獲得した東から「まず1勝。1勝すれば変わるし、もっと勝ちたいと思う」と金言をもらい、うなずいた。

 しかしその1勝が遠かった。好投しても勝利はつかず、次第に調子も落とした。表向きはいつも変わらず「自分よりチームの勝利」を貫いた。しかし、登板後、寮に戻ると毎回のように東の部屋を訪れ「また勝てませんでした…」と相談した。先輩左腕は「かみちゃは表情には絶対見せないタイプ」とその苦悩を明かした。

 初登板だった先月2日の神宮は7回1失点。そこから1か月半かかった。「勝つことは難しい。勝てないのと自分の調子がよくなくて焦っていた。打たれてたらカリカリしていたが、平常心で投げられるようになった」と精神面も成長した。

 満足できる投球ではなかった。4回には甘く入った直球を村上に右翼席へ一時同点となる3ラン。しかし5回に味方が3点を勝ち越し、ギアを上げた。5回1死から四球も青木、山田哲をともに直球で抑えた。6回2死からは四球、安打で一、二塁とされ、降板した。

 だがラミレス監督は5カードぶり勝ち越しを呼び込んだルーキーに「ついにこの日がきた。これからどんどん勝っていくと思う」と更なる期待を寄せた。中学時代は4番手投手。東洋大では血行障害の手術を受け、3年生まで勝利がなかった。逆境にはめっぽう強い。上茶谷は「ホッとした部分はあるけど、まだ自分の投球はできていない。もっと調子を上げたい」。悩み苦しんだ時間は必ず、プロで生き抜く糧になる。(岸 慎也)

 ◆上茶谷大河(かみちゃたに・たいが)プロフィル

 ★生まれとサイズ 1996年8月31日、京都市生まれ。22歳。181センチ、83キロ。右投右打。

 ★球歴 京都学園高では甲子園出場はなし。東洋大3年までは未勝利も、4年春はリーグ新記録の20奪三振をマークするなど6勝を挙げMVPに輝いた。18年ドラフト1位でDeNA入団。年俸1500万円。

 ★球種 MAX152キロの直球にカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリット。

 ★好きな芸能人 チョコレートプラネット。ボケ担当・長田庄平は京都学園高の先輩

 ★特技 野球選手のフォームモノマネ 1月には南場オーナーのむちゃぶりで同僚のロペスを披露し、絶賛される。

 ★好きな食べ物 梅干し

 ★憧れの選手 DeNA・三浦大輔投手コーチ

試合詳細

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請