再発防止策徹底しないとファンの心戻らない…山口真帆の卒業で記者が提言

スポーツ報知
最後の曲「桜の花びらたち」を歌った(左から)長谷川、山口、菅原

 昨年12月にファンの男性から暴行を受けたNGT48の山口真帆(23)が18日、新潟市内のNGT48劇場で卒業公演「太陽は何度でも」を行った。一緒に卒業する菅原りこ(18)、長谷川玲奈(18)や他メンバーも合わせて10人が登場した。秋元康プロデューサー(61)が卒業する3人のために作った新曲も披露。涙でアイドル生活に別れを告げた。

 「皆さんとの出会いは人生の宝物です…」。この日もよどみなく出てくる山口の言葉。この問題が勃発して約4か月、イベントや握手会で何度か山口のスピーチを聞いたが無駄な言葉や表現がなくて、驚く。

 一連の騒動は山口の“発信力”によって引っ張られてきた。3月の運営側の会見ではリアルタイムで反論のツイッター。4月の千秋楽公演では社長からの暴言があったと涙ながらに訴えた。今月の握手会では「これからも会えるように『またね』と言わせて」。次の展開をリードする言葉を発してくる。

 ファンがアイドルの自宅に押しかけて暴行―。もともとはファンとアイドルの距離感、セキュリティー面が争点だった。山口の言葉によって「対立グループの存在」「運営側によるケア」など、さまざまな問題が浮き彫りになり、炎は燃え広がった印象だ。

 糾弾された運営側が後手に回るのは仕方ない側面もあるが、先を予測する力に欠けたといえる。3月の記者会見。第三者委員会の調査結果を報告した際も、前日に配った資料を報道陣から質問され、即答できずに慌てて読み返していた。見通しの甘さを象徴した瞬間だった。先を読んで言葉を選ぶ山口と、読めない運営側のお家騒動という構図になった。

 暴行を受けた側の山口が卒業するのは、分かりづらく、後味の悪さが残る。一方、山口がいなくなって問題が終わったわけではない。NGTの活動は滞っている。地元スポンサーやメディア出演の契約も更新されていないままだ。アイドルの安全を守り、再発防止策を徹底しない限り、ファンの心は戻ってこない。(浦本 将樹)

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