【巨人】沢村、981日ぶりセーブ「監督に任せてもらったところで仕事をするだけ」

9回から登板しセーブを挙げた沢村拓一
9回から登板しセーブを挙げた沢村拓一

◆中日1―4巨人(17日・ナゴヤドーム)

 小走りでベンチから飛び出して来たのは、日焼けで精悍(せいかん)さが増した沢村だった。3点リードの9回、「ピッチャー、沢村」がコールされる。「監督に任せてもらったところで仕事をするだけです。どのポジションでも、チームの勝利のためにやるのは変わらない」。先頭の友永を150キロで二ゴロ、続く堂上をフォークで空振り三振に斬ると、最後は大島を外角151キロで遊ゴロに仕留めた。最速153キロと直球のキレは健在だ。

 今年は、キャンプ終盤に原監督から先発再転向を打診された。長いイニングをトータルでゲームメイクすることは、持ち味である大胆さを取り戻すきっかけになる。そんな計らいだった。「気持ちは先発のつもりで入ったんですが、やっぱりちょっと力んじゃいました。結果的に3人で抑えられたのでよかったです」。そう苦笑いだったが、本人の中では確実に投球の幅が広がったのだろう。1軍登録即“クローザー”としての出番となったが、16年9月8日の阪神戦(甲子園)以来、981日ぶりとなるセーブをマークした。

 中盤の救援陣の踏ん張りも大きかった。3点を先制した直後の6回にヤングマンが突如乱れ、無死満塁で降板。高木がワンポイントで高橋周を三振に抑え、アダメスは福田に右犠飛を許すも最少失点で切り抜けた。高木が「あそこで打たれたら流れが向こうに行くと思って、なんとか止めようと思って投げました」と汗を拭えば、アダメスも「いい準備をして、集中した状態でマウンドに立つことができたよ」と胸を張った。

 現状では抑えは中川で、中軸に回る8回の1イニングを無失点で、開幕から17回無失点。この試合のように、相手打線との兼ね合いなど、展開次第で8、9回の継投は流動的になるだろう。16年にセーブ王のタイトルを獲得した沢村の経験値は、若いブルペン陣において貴重だ。原監督も「そのために、そういう役割のところをできるという中で(1軍の)一員になってもらっているわけだからね」と、引き続き試合終盤の難しい場面を託す考え。リリーフがつないでつかんだと言ってもいい、1勝。沢村は指揮官の親心に応えるためにも、ここからフル稼働しなければならない。(尾形 圭亮)

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