ジョセフ監督、W杯へ強化試合で手応え締め「層厚くなった」

ジョセフHC
ジョセフHC

◆強化試合 ウルフパック39―12レベルズB(17日・AAMIスタジアム)

 【メルボルン(オーストラリア)17日=大和田佳世】ラグビー日本代表候補で編成する「ウルフパック」は、スーパーラグビー(SR)のレベルズ(オーストラリア)下部チームに39―12で勝利した。強化試合最終戦で現状のベストに近い布陣を組み、2月の始動からW杯に向けた準備の第1段階が終了。SRサンウルブズと両輪で強化が進む現状を「見た」。

 南半球の秋空を白い鳥が自由に飛び回るスタジアムで、ウルフパック(WP)が第1段階集大成の一戦に勝利した。前半7分にラインアウトからモールで前進しフッカー堀江がトライ。後半32分には、ウィング松島の右サイド突破を起点に左へ展開、ウィング福岡が仕留める理想的なプレーをみせた。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は3月27日からの強化試合6戦を「6試合中5つ勝てた。10点満点中7点。層の厚さをもたらし、いい競争がチーム内にある。ちゃんとしたプロセスで強化していけば結果が出ると証明できた」と総括した。

「10点中7点」 W杯への準備は約60人の候補がWPとサンウルブズに分かれ試合をする異例の形で進む。HCは「全員に試合経験を積ませられた」と成果を説くが、WPはSR2軍と格下との対戦で試合の強度が、かなり低く不安を覚える。WPとサンウルブズでスクラムの組み方が異なることもデメリットに感じる。

 W杯開幕まで約4か月。この状態でいいのか。試合後、両チームを経験したセンター中村の一言で少し疑問が晴れた。

 「相手が誰でもベストを出すと思ってやってきた」

 W杯8強以上のために今、何が必要かを考えれば自然と試合の意味は決まる。練習中も姿勢は問われる。リーダー陣の一人、プロップ稲垣は「指示待ちではなく、選手自身でドライブできていることが成長」と話す。その強みが大量リードしても緩まない試合運びや、戦略の立て直しにつながっている。

一貫性すごい スクラム担当の長谷川慎コーチは「このチームのすごいところは一貫性。ぶれない」という。寒い2月に基礎のパス練習や体力強化から始動し、オーストラリアでひとつの区切りを迎えた。6月9日から始まる次の宮崎合宿でもジョセフHCの導く道を信じて進むしかない。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請