【令和の一番星】貴健斗、年下・貴景勝の助言を胸に殻破る

貴景勝の助言を胸に関取を目指す貴健斗
貴景勝の助言を胸に関取を目指す貴健斗

 貴健斗が、関取に向けた勝負の夏に挑む。西幕下10枚目、1勝1敗で迎えたこの日。西幕下12枚目・野上(28)=尾車=に右を差されて寄り切られた。得意の突き押しが不発に終わり、「気合が入りすぎました。力が入って空回りしてしまった」。反省が口をついて出た。

 休場した同部屋の新大関・貴景勝(22)の付け人を、約1年務めている。「頑張らないと、と思っていた」と臨んだが、白星は届けられなかった。入門は自身が約半年早いが、いつの間にか貴景勝は大関に。「悔しいけどすごい。相撲も研究熱心。いろいろ考えてることが伝わる」。大きな目標でもある新大関は、すり足の動作一つにも、「考えてやらないと」と助言してくれる。

 八代市立第四中3年の時に団体で全国中学体育大会を制し、鳥取城北高3年時は主将としてチームを数々の全国一に導いた。大学進学かプロ入りか迷った時に、「相撲しかない」と、中学から縁があった元貴乃花親方(元横綱)の元に入門した。

 幕下に昇進して4年半。昇進後は「変に元十両の人とか、深く考えることがあった」と、精神面が課題だった。だが昨年、元貴乃花親方の付け人を務めた時に言われた言葉が「身にしみた」。その言葉は胸にしまうが、相撲に思い切りの良さが生まれて今場所の自己最高位につながった。

 師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)も、「早く上げてあげたい」と、場所中でも感覚を保つため三番稽古を課す。貴健斗は「まだ殻がある」と、関取になるためもう一段の成長を見据える。「本場所で大銀杏(いちょう)を結いたい。幕下上位はほとんど若い。負けてられない」と語る目は、力強かった。

(大谷翔太)

 ◆貴健斗 輝虎(たかけんと・てるとら)本名・水田健斗。1996年2月10日、熊本・八代市生まれ。23歳。八代市立植柳小3年の時、地元の「やちわクラブ」で相撲を始める。八代市立第四中3年時に全国中学団体3位。鳥取城北高では逸ノ城が1学年上で、3年時は主将を務めた。貴乃花部屋に入門後、2014年初場所で初土俵。18年10月に現在の千賀ノ浦部屋に移籍した。177センチ、147キロ。得意は突き・押し。

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