井上尚弥、ロドリゲスに勝てばドネアとの決勝はサウジアラビアで開催か

計量をパスし、ポーズをとる井上尚弥
計量をパスし、ポーズをとる井上尚弥

 ◆プロボクシング 世界戦▽ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ バンタム級準決勝 WBA王者・井上尚弥(26)=大橋=対IBF王者・エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=(18日、英スコットランド・グラスゴー、SSEハイドロ)

 【グラスゴー(英国)17日=飯塚康博】WBA世界バンタム級王者・井上尚弥が、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲスを下した場合、今秋開催予定の決勝がサウジアラビアで行われる可能性があることが分かった。井上の所属ジムの大橋秀行会長(54)が明かした。米国や欧州全土でも中継される今回の王者対決は、“モンスター”の名をさらに知らしめる絶好の機会になる。

 米英の次は中東か。井上尚が世界を股にかける。大橋会長は、「決勝はサウジアラビアで行われるかもしれない」と明かした。ロドリゲス戦勝利で、世界5階級制覇ノニト・ドネア(フィリピン)とのWBSS決勝がサウジアラビアで開催される可能性が浮上した。

 2回目となった今大会のWBSSではバンタム級のほか、スーパーライト級とクルーザー級が行われている。各階級の決勝は9、10、11月開催で振り分けられ、試合地の候補に米国、英国に加え、サウジアラビアが挙がっているという。

 サウジアラビアはボクシングが盛んな土地柄ではないが、豊富なオイルマネーで、大型興行を打ちやすい背景がある。昨年9月のWBSS第1回大会のスーパーミドル級決勝は、西部ジッダにあるキングアブドゥラー・スポーツシティで行われ、英国人対決を制したカラム・スミスが優勝した。

 井上尚はスーパーフライ級時代の2017年に米国で初めて試合を行い、今回が欧州初上陸。サウジアラビアでの試合が実現すれば、同国で世界戦に臨む初の日本人世界王者となる。大橋会長は「どんな場所でも尚弥ならやってくれるはず」と、気にする様子はない。

 今回の一戦は、英国の衛星放送「スカイスポーツ」、米国ではネット配信の「DAZN」で生中継される。また、井上尚のファイトマネーは基本給と勝利給を合わせて約80万ドル(約8768万円)の見通しで、軽量級では破格の報酬となる。まさに異例ずくめだ。

 IBF王者のロドリゲスに勝てば、元ミニマム王者の高山勝成の36戦目を大幅に縮める18戦目での主要4団体制覇を果たす。さらに階級最強の称号である専門誌「リングマガジン」認定ベルトも手にして、日本人初の世界ベルトのコンプリートを達成する。15日の会見で「ベルトは結果についてくるものなので…」と、平常心を貫いていたモンスター。勝負の時を待っている。

 ◆統一戦消滅なら敗戦で王座空位

 今回の試合で団体王座統一戦が消滅になった場合、井上が負けるとWBA王座が空位となる見通しであることが分かった。王者が保持する王座と同一階級の試合で負けると、タイトルマッチでなくても王座を失うのが原則。井上が勝てばIBF王座を獲得し、WBAと2冠を保持できる。ロドリゲスは勝つか引き分けで2度目の防衛となる。

 公開計量が17日、試合会場のSSEハイドロに隣接する施設内で行われ、井上尚弥、エマヌエル・ロドリゲスともに53・4キロで一発クリアした。IBFは前日計量に加えて当日計量を義務づけ、増量は10ポンド(約4・54キロ)までという規定がある。両者は試合当日の18日朝(日本時間18日夕方)に計量に臨む。

 WBSS準決勝、井上尚弥VSロドリゲスは19日早朝よりWOWOWで生中継!

 同日午前11時からは、ヘビー級タイトルマッチ・デオンテイ・ワイルダー戦も先行ライブ配信。詳細はこちら

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