153キロ左腕の金沢大・北南、昇格&プロつかむ「やると決めたからには本気でやろう」

国立大・金沢大から初のプロ野球選手を目指す北南
国立大・金沢大から初のプロ野球選手を目指す北南

 北陸大学野球2部リーグの国立・金沢大に、底知れない可能性を秘めたダイヤの原石が埋もれている。

 エース左腕の北南(ほくなん)達矢(4年)は昨春、大学生左腕で最速とされる153キロをマーク。今春リーグでは防御率0・26と格の違いを見せつけた。18日には、1部との入れ替え戦(対高岡法科大)進出をかけて富山国際大とのプレーオフに臨む。就職活動も封印し、金沢大初のプロ入りに目標を絞った北南が、快速球で1部昇格を決め、自らのプロ入りへ猛アピールする。

 令和初ドラフトの“隠し玉”だ。北南は昨年5月の金沢星稜大戦に登板、福井県営球場のスピードガンで153キロを計測した。大学生左腕最速の数字をたたき出した無名の国立大生は、「びっくりしました」と振り返る。今春は2部に降格したが、金沢工大戦で18三振を奪って完封するなど34回で自責点1。防御率は驚異の0・26。数球団のスカウトが視察に訪れた。

 金沢桜丘高時代は、最速131キロ止まりの控え投手だった。1年秋からベンチ入りしたが、ケガも重なり3年春まで背番号は18。背番号11で迎えた最後の夏も、登板機会のないまま2回戦で散った。一般入試で金沢大進学後、桜丘高の先輩や同期に誘われて野球部へ。当初は外野手としてプレーしていたが、2年春から再びマウンドに上がっている。

 3年で驚きの球速22キロアップ。急成長の要因を、北南は「意識の違いが一番ですかね」と自己分析する。県外の大学に進んだ友人たちが海外留学するなど夢を追いかける姿を見て「自分は何も頑張っていない。野球をやめる選択肢もあった中、やると決めたからには本気でやろう」と決意。投手コーチがいないため、動画サイトのユーチューブで菊池雄星(米マリナーズ)ら左腕投手の映像をスローモーションで見て、自身の映像と比較しながらフォームを追究。ウェートトレの方法もネットで学んだ。

 現在、「プロに行きたい」と明確に目標を見据えている。昨冬までは牛丼店やホテル清掃のアルバイトをしていたが、今春は野球に専念。「公務員になって欲しい」と話していた両親も、「自分の好きなことをやればいいよ」と背中を押してくれた。「後悔はしたくないので、自分らしく進路を決めたいと思った。将来はプロの1軍で活躍できるピッチャーになりたい」。無限の可能性を信じて、2部リーグからプロのマウンドを目指す。(勝田 成紀)

 ◆北南 達矢(ほくなん・たつや)1998年1月22日、石川・内灘町生まれ。21歳。金沢大経済学部4年。小学4年で内灘ファイターズで野球を始め、小5から投手。金沢桜丘高での最高成績は県大会8強。金沢大では2年春に公式戦初登板。3年秋からエース。持ち球は直球、スライダー、チェンジアップ、フォーク。趣味はドラマを見ること。左投左打。183センチ、85キロ。家族は両親。

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