【巨人】原監督、沢村に「方程式」期待「専門職の方で頑張ってもらう」

帰宅時間帯でにぎわう名古屋駅に到着した原監督(中央)ら巨人ナイン(カメラ・橋口 真)
帰宅時間帯でにぎわう名古屋駅に到着した原監督(中央)ら巨人ナイン(カメラ・橋口 真)
沢村拓一投手
沢村拓一投手

 巨人・原辰徳監督(60)は16日、17日の中日戦(ナゴヤD)から1軍昇格予定の沢村拓一投手(31)について「専門職の方で頑張ってもらう」と中継ぎへ再転向させることを明言した。右腕は2月のキャンプ終盤から先発に転向し、ファームで先発ローテーションを担っていたが、再び終盤の要所を任せられる見込み。勝利の方程式の一角を担うことが期待され、4連敗中のチームの“救世主”となる。

 原監督が決断を下した。名古屋遠征に出る際の新横浜駅で報道陣に対応。この日、野上、立岡、マルティネスの登録抹消、ゲレーロ、桜井、沢村の1軍昇格を決めた。注目が集まるのは沢村の起用法だが「リリーフに入ってもらいます」と指揮官は再転向を明言した。

 今春の那覇キャンプでの沢村の姿は、短い回での失点を恐れるあまり、持ち味を消していたように原監督には映った。2月26日、監督室に呼び出し「自分を小さく、窮屈にしているように見える。1点、2点、3点くらい、いいじゃないか。そういう野球をやってみろ」と先発転向を打診した。

 ファームで先発として調整。3回0/3を4失点で敗戦投手となったものの、4月6日のDeNA戦(横浜)では14年9月28日のDeNA戦(横浜)以来、1651日ぶりの1軍先発マウンドにこぎ着けていた。ファームでも5試合1勝2敗、防御率3・28。球のキレを意識しながら“8割”の力で投球することで、24回2/3を投げて四死球は5個。登板を見てきた三沢ファーム投手コーチは「ポンポンとカウントを作る投球ができていた」と話し、指揮官も課題だった制球力の向上を認めている。

 「だいぶ時間(を使ったこと)と、先発投手をやったことによって、そういうような物(窮屈さ)が取れたように私には見えた。だから、専門職の方で頑張ってもらおうと」

 沢村ともお互いの意思を確認、納得したうえで、救援として再昇格を決めた。

 役割もやはり終盤の要所での起用を示唆した。短いイニングの6回以降が中心となる見込みで「基本的にはそういう(1イニングという)ふうにと思っている。やっぱりそういうふう(勝ちパターン入り)になってもらえると一番いい」と、方程式の一角を奪い取ることを期待した。

 14日の阪神戦(東京D)は7回から登板したアダメス以下が誤算。15日の同戦は追いすがりながら、2番手以降の田口、野上も失点した。16年には37セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得するなど、若手が多い中継ぎ陣に加えても沢村の経験は群を抜いている。マシソンの復帰がまだ見えず「今のところ、まだ中川くらいかな」と原監督も話すように、開幕から15試合連続で無失点と安定している左腕に並ぶ救援陣の柱として確立させたい思いがある。

 今季ワーストの4連敗中。1差の2位に3チームがつける混戦模様の中、昇格する選手には“救世主”としての期待もかかる。「明日から頑張ります」と指揮官も気持ちを新たに再出発を期す。チームは今、逆風にさらされているが、必ず巻き返す。沢村がその原動力になる。(西村 茂展)

 ◆沢村のここまで

 ▽2月26日 那覇キャンプで原監督から正式に先発再転向を通達される。

 ▽同28日 G球場の2軍練習に合流。ブルペンで109球を投げ込み。

 ▽3月7日 シート打撃に登板。打者9人に無安打2四球4奪三振。

 ▽同14日 イースタン教育リーグ・楽天戦(G球場)で1610日ぶりに先発。4回4安打2失点1四球で最速149キロ計時。

 ▽同28日 イースタン・ヤクルト戦(G球場)で6回無失点と好投。

 ▽4月4日 1軍に合流し、ブルペンに入り調整。

 ▽同6日 DeNA戦(横浜)で1651日ぶりに1軍公式戦に先発。4回途中62球、3安打3四球4失点で敗戦投手。

 ▽同28日 イースタン・楽天戦(利府)に先発し、3回1失点5奪三振。

 ▽5月3日 同リーグ・ロッテ戦(G球場)で7回途中5失点。

 ▽同15日 同リーグ・DeNA戦(G球場)に先発し、3回2失点。

 ▽同16日 1軍に中継ぎとして合流。

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