アテネ五輪団体金・水鳥寿思氏のおい水鳥大翔、元年に世界デビュー目指すスーパー小学生

つり輪で小学生離れした演技を見せる水鳥
つり輪で小学生離れした演技を見せる水鳥

 04年アテネ五輪の体操男子団体金メダリストで日本体操協会の水鳥寿思(ひさし)強化本部長(38)のおいに当たる水鳥大翔(ひろと、長田東小6年)=水鳥体操館所属=が、世界で活躍することを目指している。昨年は5年生でただ一人、全日本ジュニアの代表メンバー入りを果たした。叔父からは「基礎能力が高く、技に正確さがある」と評価された逸材。今後の成長から目が離せない。

 体操界の天才キッズとしてテレビで全国デビューした。大翔は昨年末のTBS系「ニンゲン観察バラエティー・モニタリング」に全国大会で活躍した2選手と出演。経歴を伏せて、体操教室の参加者に床で2回ひねりなどの華麗な演技を披露し、驚かせた。SNS上で話題沸騰。「すっごく面白かったです」と、屈託のない笑顔を見せた。

 水鳥強化本部長の兄・水鳥静馬さん(40)=水鳥体操館コーチ=の長男。静馬さんの両親が創設した水鳥体操館に3歳から通い、ほぼ毎日練習に明け暮れる。「低学年の時から、ほかの子たちよりも抜けていた」と振り返る静馬さんから熱が入った指導を受けてきた。

 つり輪、床、鉄棒の3種目が得意だ。つり輪はさばきやスイング系がうまく、小学生離れした演技を見せる。床は「ひねり」の技術にすぐれ、鉄棒では体の線が美しい。昨年、U―15(15歳以下)のナショナルメンバー合宿に選ばれ、視察した水鳥強化本部長に「(大翔は)技が正確で美しい。練習を大切にして頑張ってほしい」と激励された。

 家に帰ると体操のビデオをたくさん見ている。父は「見ることでイメージが湧き、頭でも考えることができる。自分は親に言われて見たが、大翔は気付けば、映像の前にいますね」。研究熱心さに感心した。日本体操界のエース・内村航平(30)も代表合宿中にビデオを見る回数が参加選手のなかで最も多かった。大翔は「五輪映像のつり輪を見て、スイングが大事だと思った。色んな技ができてくると楽しいです」と成長につなげている。

 令和元年の目標は、今季もナショナルメンバー入りし、11月のフューチャーズカップに出場し、初めて国際舞台に立つことだ。静馬さんは15年に鈴木大葉(日体大荏原高2年)を率いて同大会に出場し「もう一度行きたい」と言う。大翔も「中学生に負けないよう頑張る」と日の丸を背負った戦いに闘志満々。将来へつながる一歩を踏み出したい。(青島 正幸)

 ◆水鳥ファミリー 元体操選手の両親が創設したクラブで、長男・静馬コーチを始め、次男・寿思氏など5男1女の6人きょうだいの内、5人が体操選手となり、三男・繭見さんはオペラ歌手。四男・一輝さん(34)は全国高校総体準優勝、五男・豪敏さん(33)が全国高校総体で優勝した。世界選手権に出場した守屋(旧姓水鳥)舞夏コーチ(33)は、静馬さんらのいとこに当たる。

 ◆水鳥 大翔(みずとり・ひろと)2007年11月24日、静岡市生まれ。11歳。幼稚園年中から静岡市の水鳥体操館で器械体操を始めた。昨年全日本ジュニア選手権Bクラスで総合2位、つり輪が3位、鉄棒は6位に入賞した。好きな選手は北園丈琉(大阪・清風学園高2年)。家族は両親、姉、弟。138センチ、31キロ。

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