前田健太、メジャー100年目で初の「12K+全打点」7回途中0封で5勝「いい感覚」

4回、右前安打を放つ前田(左)(ロイター)
4回、右前安打を放つ前田(左)(ロイター)
6回2/3を無失点で今季5勝目を挙げた前田(ロイター)
6回2/3を無失点で今季5勝目を挙げた前田(ロイター)

◆ドジャース2―0パドレス(15日、ドジャースタジアム)

 ドジャースの前田健太投手(31)が15日(日本時間16日)、本拠のパドレス戦で自ら先制2点打を放ち、7回途中まで12三振を奪って3安打無失点で5勝目(2敗)を挙げた。「12奪三振以上+チーム全打点(2点以上)」をマークするのは、打点が公式記録となった1920年以降、史上初の快挙。カブスのダルビッシュ有投手(32)も敵地のレッズ戦で11Kの奪三振ショー。3勝目はならなかったが、日本人最多となる35回目の2ケタ奪三振を記録した。

 「彼(前田)にとって最高の内容。本当に素晴らしい夜を過ごさせてもらった」。ロバーツ監督の賛辞が、前田の独り舞台とも言うべき、この日のピッチングを証明していた。

 85球を投げて64球がストライクという絶妙なコントロール。序盤はチェンジアップ、中盤からは主にスライダーで自身2番目となる12個の三振は全て空振りで奪った。「全ての球種をうまくコントロールできた。工夫しながら思い通りにバッターに振らせることができた」。空振り22は、もちろん自己最多。特にスライダーのキレは抜群で「スピードや変化の大きさ、コースをうまく使って振らせるのが理想的。それができた」と自画自賛の快投だ。

 2回、2死二、三塁の打席では「バットに当てれば何かが起こる」とボールに食らいついた。右翼手の前にポトリと落ちる安打で2打点。4回にも右前にはじき返し、メジャー4年目で初のマルチ安打も記録した。

 7回、85球目の外角速球でレンフローから12個目の空振り三振を奪って交代が告げられると、4万を超える地元ファンから「なぜ代えるのか」とブーイングが起こった。前田がベンチへ向かうと、ブーイングは嵐のようなスタンディングオベーションへと変わり「投手としてありがたい」と感謝した。

 勝利打点を挙げるのは4度目。日本人では足かけ12シーズンで5度マークした野茂に迫ったが、ド軍打線が追加点を奪えなかったことで、もっと大きな記録がついてきた。メジャーの公式記録を扱うエライアス・スポーツビューローは、ツイッターに「打点が公式記録となった1920年以降、12K以上&チームの全打点(2打点以上)をマークした史上初の投手」と投稿した。

 昨年の5勝目は6月25日。今年はそれより1か月以上早く、チーム最多タイの勝ち星を挙げた。連続イニング無失点も3試合にまたがって14回2/3まで伸びた。「いい感覚で投げられて、いい結果につながっている」と絶好調右腕。5月の前田に死角はなさそうだ。

 ◆V打&勝利投手 日本人投手が勝利打点を自らたたき出して勝利投手になったのは、野茂英雄が5度、前田健太が4度、大家友和、石井一久が各2度、吉井理人、黒田博樹が各1度。しかし、その打点だけで勝ったケースは、この日の前田が初めてだ。

試合詳細
4回、右前安打を放つ前田(左)(ロイター)
6回2/3を無失点で今季5勝目を挙げた前田(ロイター)
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