【令和の一番星】豊昇龍、叔父・朝青龍彷彿させる粘り

琴鎌谷に寄り倒しで敗れた豊昇龍(左)
琴鎌谷に寄り倒しで敗れた豊昇龍(左)

 偉大なDNAを継ぐ。元横綱・朝青龍の甥にあたる19歳。叔父の相撲で最も印象に残っているのは2004年名古屋場所8日目、琴ノ若戦だという。琴ノ若の左上手投げで勝負あったかに見えたが、朝青龍は裏返されながらも驚異的な粘りでしがみつき、執念の“ブリッジ”。物言いがつき、同体、取り直しとなると、横綱の意地を見せて切り返しで一蹴した。

 この日は、その琴ノ若を父に持つ琴鎌谷との一番。初対戦となった先場所では突き落としで敗れているだけに、雪辱への思いは強かった。立ち合いでの鋭い突きに押されて劣勢となるも「体の動きは悪くなかった」と土俵際で驚異の粘り。投げの打ち合いとなり、最後は体を残せず寄り倒された。「思ったことができなかった。(琴鎌谷は)柔らかくて、力が伝わりにくい感じ。相手のことを考え過ぎちゃったかな」。反省が口をついたが、土俵際で見せた粘り腰は大横綱をほうふつとさせた。

 5歳から柔道、11歳からはレスリング。その技術を生かした低い立ち合いに加え、技のキレやスピードは叔父譲り。苦しんだ体重増量も、今場所では自己最高の124キロまで増やしパワーアップした。「自分の相撲ができなかったが、立ち合いは悪くなかった」と少しずつ手応えも感じている。2勝1敗と勝ち越しのチャンスも残す。

 顔つきにも“やんちゃ横綱”の面影がある。いつの日か番付でも肩を並べてみせる。(太田 涼)

 ◆豊昇龍 知勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)本名スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年5月22日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。19歳。元横綱・朝青龍の長兄の息子で、3兄弟の次男。5歳で柔道、11歳でレスリング。千葉・日体柏高で相撲部に入り3年時の高校総体で2位。18年初場所で初土俵。同年夏場所で序二段優勝。しこ名は師匠の立浪親方の現役時代の旭豊から「豊」、叔父・朝青龍から「龍」をもらった。185センチ、124キロ。得意は右四つ、寄り、投げ。

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