【尾車親方の目】貴景勝、立ち合いから早い相撲磨いて再発防止

15日の取組後に厳しい表情で引き揚げる貴景勝
15日の取組後に厳しい表情で引き揚げる貴景勝

 治療が最優先が前提、それを踏まえて2つのアドバイスを貴景勝に送りたい。まずは師匠と相談して今後の方針を決めること。焦りは最大の禁物だ。私にも苦い経験がある。78年の九州場所の2日目、左膝側側副靱帯の部分断裂で途中休場。強行出場した翌年の初場所の4日目には同じ箇所を断裂して幕下まで落ちた。

 貴景勝の場合、名古屋場所には間に合うと思う。しかし、師匠と話し合った結果、全休という決断を下し、大関から陥落しても致し方ない。前に進む勇気、立ち止まる勇気だ。まだ22歳、貴景勝には稽古量の多さと地力がある。

 次に復帰した時は立ち合いからの早い相撲を徹底的に磨くことだ。苦し紛れの引きは再び膝を痛める。私もがぶり寄りを磨き幕下からはい上がり、大関にもなれたし優勝もできた。立ち合いからの早い相撲を極め「貴景勝にはかなわない」という印象を植え付ければ、さらに横綱も見えてくる。(スポーツ報知評論家)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請