【楽天】0―8から大逆転 忍者・藤田サヨナラ“神の手ヘッスラ”「セーフだと確信」

延長11回1死一、三塁、ウィーラーの右犠飛で三塁走者・藤田が左手で捕手・清水(左)のタッチをかわし生還する(カメラ・佐々木 清勝)
延長11回1死一、三塁、ウィーラーの右犠飛で三塁走者・藤田が左手で捕手・清水(左)のタッチをかわし生還する(カメラ・佐々木 清勝)
サヨナラ勝ちを喜ぶ楽天ナイン
サヨナラ勝ちを喜ぶ楽天ナイン

◆楽天9x―8日本ハム=延長11回=(15日・楽天生命パーク)

 楽天が、奇跡的な大逆転勝ちをまたしてもやってのけた。日本ハムに最大8点差をつけられながら、ブラッシュの2本塁打などで追い上げると、9回には浅村が右翼ポール際にリプレー検証の末にファウル判定が覆る同点ソロ。11回にはウィーラーの右犠飛でベテラン・藤田が頭から滑り込みながら捕手のタッチをかわす“神の手ヘッスラ”で生還し、サヨナラ勝ち。8日のソフトバンク戦で記録した7点差逆転勝ちの球団記録を、わずか1週間で塗り替えた。

 ミラクル逆転劇を華麗に締めくくった。同点の11回1死一、三塁。ウィーラーの浅い右飛で、三塁走者の藤田がスタートを切った。大田のワンバウンドの好返球がわずかに一塁側にそれた。捕球した清水がホームに飛び込む。タイミングはアウト。だが、ヘッドスライディングした藤田は体を右側にひねって左手を浮かし、タッチをかいくぐってホームベースに触れていた。判定はセーフ。サヨナラだ。リプレー検証を経てもジャッジが覆ることはなかった。

 「ミットがホームベース上に来てたので、とっさにクロールしました。リクエストされたけど、体にタッチされた感触があったので、セーフだと確信してました。正直、代走を出してほしかったんですけどね」。36歳のベテランのユニホームは泥だらけ。ユーモアを交えながら、“神の手ヘッスラ”を解説してみせた。

 同点劇も際どかった。1点を追う9回。先頭の浅村が右翼ポール際に起死回生の同点9号ソロ。と思いきや、判定はファウル。だが、浅村は「フェアという確信がありました」とベースを一周。審判団がリプレー検証を行った結果、判定が覆って同点アーチとなった。

 1週間ぶりの大逆転劇。今回も火付け役はブラッシュだった。8点を追う4回2死満塁で11号グランドスラム。前日の試合は休日明けにもかかわらず、下半身の張りで欠場。ベンチからは「ここで打ったら許してやろうぜ」との声も上がっていた。前回同様の追撃弾に、ムードは一気に奇跡の再現へと傾いた。

 今季19勝中、12勝が逆転。7点差以上の逆転勝ちを月間2度も記録するのは、13年8月のDeNA以来だ。平石監督は「あきらめてしまうと、その後の試合にも響く。こういう試合をやってくれるのは本当にすばらしい」と、頼もしそうにナインを見つめた。(片岡 泰彦)

 ◆主な忍者走塁

 ▽イチロー(ヤンキース) 12年10月8日(日本時間9日)のオリオールズとの地区シリーズ第2戦初回に一塁から本塁突入。返球が捕手のミットに収まったのは本塁2・5メートル前だったが、最初のタッチを三塁側に体を寄せてかわし、大きく回り込んだ。その後、反転して倒れ込みながらタッチを試みた捕手のミットを再度かわして右手で本塁に触った。米メディアからは「ニンジャ・スライディング」と称賛を受けた。

 ▽長野(巨人) 13年6月8日の楽天戦(東京D)で本塁にストライク送球が返ってきたことを捕手・嶋の動きで察知すると、ホームベースを通り越すように本塁後方へ滑り込み、本塁を中心に円を描くように、追いかけてくる嶋のミットを3度も避けた。

 ▽倉本(DeNA) 16年5月17日の巨人戦(山形)で、一ゴロで三塁から本塁に突入。本塁の前で一塁手からの送球を受けた捕手・小林のタッチを交わし、本塁ベース後方へと大きく逃げた。再びのタッチも逃げ回り、小林がやや体勢を崩した瞬間、ベースに飛び込み、間一髪セーフ。

 ▽マレーロ(オリックス) 18年4月15日の日本ハム戦(ほっと神戸)で、本塁に左足から滑り込むと、足を浮かせて相手のタッチをまたぎ、ベースを踏んだ。前年には本塁踏み忘れで本塁打が取り消されたお騒がせ男が名誉挽回。

試合詳細
延長11回1死一、三塁、ウィーラーの右犠飛で三塁走者・藤田が左手で捕手・清水(左)のタッチをかわし生還する(カメラ・佐々木 清勝)
サヨナラ勝ちを喜ぶ楽天ナイン
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