ラグビー日本代表候補60→40人へ ジョセフHC「複数ポジションできるように」

練習をするラグビー日本代表候補
練習をするラグビー日本代表候補

 【メルボルン(オーストラリア)15日=大和田佳世】日本代表メンバー選考の現状特集最終回は、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)の言葉から生き残りのカギを探る。15日は最終アピールの場となる17日の強化試合出場メンバーを発表。本来FBの松島幸太朗(26)=サントリー=をウィングで起用。指揮官は改めて「複数ポジションできるように」と求めた。

 最終選考となる強化試合を前に、ジョセフHCは選手に求めるものを改めて明確にした。「選手にはできる限り複数ポジションできるようにしてもらいたい」。起用を見ても専門職のFW第1列、SHを除き、ロックとフランカーを入れ替えたり、SO、センターを組み替えたりテストが続いてきた。6月の宮崎合宿を前に約60人の代表候補を、40人程度に絞るにあたって1つのキーワードは「複数ポジションができるかどうか」。生き残りへ重視されるのが“ポリバレント”(多様性)だ。

 17日の強化試合登録メンバーでも意図はくみ取れる。FBは本職がセンターのトゥポウを起用する。「FBとして鍛えたい。3月29日の試合で負傷して復帰したので経験を積ませたい」という。守備のシステム上、ウィングとの連係が強く求められるだけに試合でしか分からないことも多い。FBの実力が十分把握できている松島は、15年大会でも務めていたウィングへ。12日にも途中出場でも右ウィングで華麗な突破からトライを決めている。

 特別編成チーム「ウルフパック(WP)」で8人が出場したNO8、フランカーは激戦区。2戦連続NO8起用の姫野は17年秋の初選出、初キャップ時はロック登録だった。18年のスーパーラグビー(SR)サンウルブズでもロックを経験し「どこでもできる」を本人も強みにしている。手薄なロックができるのは大きくプラスに働く。

 恥骨炎症で戦列を離れている主将のリーチは試合出場がないまま「ファンデーション1」と呼ばれる第1段階を終える。「チームとしてベースがしっかりしていて、競争が激しい。誰も安心できないから毎回レベルアップしようとする。誰かがケガをしたらカバーできる選手がそろっている。ジェイミーは選ぶのが大変だと思う」。仲間でありながらライバル。緊張感が漂う中で、最終選考の一戦を迎える。

 SO田村が“定位置”に戻った。サンウルブズでの3試合出場を経て再合流。「少し離れてサインが分からなかったところがある。サポートしてもらいながらやっていきたい」と気を引き締めた。メルボルン市内での全体練習終了後、キック練習では取材陣が撮った映像を見てフォームを確認。疲労がたまり、ややブレが生じている点を見直した。

 不在の間、WPの2戦は松田がSOで出場し経験値を上げた。蹴ってもプレースキック全19本を成功。後輩の成長を「すごくうれしい。2人でやっていけたらいい」と歓迎している。サンウルブズでは久々にセンター(12番)でもプレーし、違う視点から試合を見ることができた。「きついボールに対してもいかないといけなかったり、センターの気持ちが分かったのは良かった」ことが収穫。集大成となる一戦で堂々としたプレーを見せつける。

 左膝内側じん帯負傷から復帰し、初先発のチャンスを得た。「宮崎合宿前の最後のアピールする場なので、(間に合って)よかった」と人懐っこい笑顔を浮かべた。初のW杯メンバー選考で「始まったな、という感じで毎日、毎日緊張して過ごしている」という。前夜はチームディナーで400グラムのステーキを食べパワーを充電。持ち味のスクラムで力を発揮する。

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