【尾車親方の目】貴景勝、右膝負傷 膝ほど怖いものはない

取組後、膝に手をつき顔をゆがめる貴景勝(カメラ・矢口 亨)
取組後、膝に手をつき顔をゆがめる貴景勝(カメラ・矢口 亨)

◆大相撲夏場所4日目 ○貴景勝(寄り切り)御嶽海●(15日・両国国技館)

 突き押しが代名詞の新大関・貴景勝(22)=千賀ノ浦=が、直近5連敗中だった小結・御嶽海(26)=出羽海=を、2017年初場所の新入幕後2度目となる珍しい「寄り切り」で下して1敗を死守した。だが、難敵から奪った白星の代償で右膝内側付近を負傷。歩いて花道を引き揚げたものの、13年ぶりの新大関Vへピンチに陥った。全勝は横綱・鶴竜、関脇・栃ノ心と平幕の朝乃山だけとなった。

 貴景勝は低く鋭い立ち合いで前に出て、左右の突きで御嶽海を土俵際まで追い込んだ。直近5連敗は立ち合いで押し込めず、苦し紛れの引き技で墓穴を掘っていた。その反省から最高の立ち合いを見せた。そして右を差してもろ差しになった。御嶽海に右上手を取られたが、最後は体を伸ばし、膝も伸ばしながら必死の寄り切りで勝負を決めた。

 この形で勝ったのは初めてだと思う。普段と違う形の勝負で右膝を痛めてしまったのかもしれない。膝ほど怖いものはない。私が現役時代に膝を痛めた際、貴景勝と同じように花道を自力で歩けたし、支度部屋の風呂場で屈伸運動も出来た。「大丈夫だろう」と思って部屋に帰ったら様子が一変した。夜になりジンジンと痛み始め、眠れない夜を過ごし、朝になったら膝が変色、パンパンに腫れてしまっていた。

 まだ4日目、そして新大関という看板。軽傷であることを願うばかりだ。(スポーツ報知評論家)

4日目の取組結果

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