貴景勝、休場も…5連敗中の御嶽海撃破も右膝負傷 新入幕から128勝中2度目寄り切り

取組後、膝に手をつき顔をゆがめる貴景勝(カメラ・矢口 亨)
取組後、膝に手をつき顔をゆがめる貴景勝(カメラ・矢口 亨)
貴景勝(右)は必死に御嶽海を寄り切る
貴景勝(右)は必死に御嶽海を寄り切る
貴景勝の入幕後の決まり手
貴景勝の入幕後の決まり手

◆大相撲夏場所4日目 ○貴景勝(寄り切り)御嶽海●(15日・両国国技館)

 13年ぶりの新大関Vを狙う貴景勝(22)=千賀ノ浦=が、休場ピンチに陥った。直近5連敗中だった小結・御嶽海(26)=出羽海=を、新入幕後2度目となる「寄り切り」で下して1敗死守。だが、難敵から奪った白星の代償で右膝内側を負傷した。師匠・千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)は、16日に病院で精密検査を受けてから5日目の出場可否を判断するとした。全勝は横綱・鶴竜、関脇・栃ノ心と平幕の朝乃山だけとなった。

 両手を膝についた貴景勝の表情が、ゆがんだ。御嶽海を寄り切った後、右足を引きずった。支度部屋に戻ると、そんきょの姿勢を確認。腰を下ろし、膝の内側に氷を当てた。膝を痛めたかを問われ「痛めてないです。大丈夫です」と否定。気丈に振る舞ったが、帰る際は右足を気にしながら、苦しそうに階段を下りた。

 打ち出し後、千賀ノ浦親方が報道陣に対応。取組後、本人と電話したと話し「今日は本人が治療に行くと。(痛めたのは)右膝の内側。淡々としてたけど(けがを)やった後だからピリピリしていた」。痛めた場面については伏せたが、もろ差しから左のすくい投げを打ったところで右足一本になる場面があった。5日目の出場については「明日の朝、病院に行って、検査をしてから。痛いと言えば、無理はさせたくない」と、休場の可能性も示唆した。

 負けられない一番での代償だった。5連敗中だった御嶽海を下して今場所の連敗を阻止。立ち合いから右上手を引かれても焦らず、もろ差しから相手を起こして寄り切った。「どんな相手でも初対戦の気持ちで行こうと思った」と、かみしめていた。

 昨年の名古屋場所千秋楽、朝乃山戦以来の決まり手だった。17年初場所の新入幕からの128勝中、寄り切りは2度目で「ちゃんと寄り切ったのは初めてかもしれない」と言うほど。突き押し相撲で大関まで上り詰めたが「この番付に来たらと思っていた一つ(の形)。突き押しを磨くけど、もう一つ覚えたいのもある」と場所前に説明していた通りの内容だった。取組後は「突き押しでやりたかった」としたが、まわしを取られたときの対応に進化を見せた。

 1敗を守り、06年夏場所の白鵬以来となる新大関Vの可能性は残したが、膝の状態次第では一転、休場ピンチに陥る。5日目から全休となれば、名古屋場所(7月7日初日・ドルフィンズアリーナ)はカド番。強行出場を選んでも、相手は先場所敗れた玉鷲だ。突き押しの生命線とも言える立ち合いを支える右膝のアクシデント。新大関が、序盤で大きな壁にぶち当たった。(大谷 翔太)

 ◆貴景勝の18年名古屋場所千秋楽(7月22日)朝乃山戦 立ち合いで低く当たって瞬時の左差し。はたきで反撃を試みる朝乃山が後退したのを見逃さず一気に寄り切った。新入幕後、自身初の決まり手で10勝目を挙げ、翌秋場所での三役復帰を引き寄せた。

4日目の取組結果
取組後、膝に手をつき顔をゆがめる貴景勝(カメラ・矢口 亨)
貴景勝(右)は必死に御嶽海を寄り切る
貴景勝の入幕後の決まり手
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