渋谷、ハロウィーン期間中「路上飲酒禁止」へ 違反者には科料徴収も

ハロウィーン当日、混雑する渋谷駅前のスクランブル交差点(2018年)
ハロウィーン当日、混雑する渋谷駅前のスクランブル交差点(2018年)

 東京・JR渋谷駅前周辺で昨秋のハロウィーン時に逮捕者が出るなどトラブルが相次いだことから、渋谷区が設置した対策検討会が15日、期間中などに路上飲酒を禁止する混乱防止策を盛り込んだ中間報告を公表した。

 区は路上などでの飲酒を禁止する内容を含んだ条例案を区議会に提出する予定。長谷部健区長(47)は今年のハロウィーンからの施行を目指しており、渋谷駅周辺の「景色」が昨年までと大きく変化する可能性がある。

 仮装した若者たちと、それを見るために集まる人たちの嬌声(きょうせい)が一晩中続き、周辺住民や通行者を困らせるのが“風物詩”となった渋谷駅周辺のハロウィーンが、大きく様変わりする可能性が出て来た。

 検討会は、地元商店街や観光協会、副区長など8人で構成。今年2月27日から7回にわたり、「渋谷のハロウィーン対応はいかにあるべきか」について検討を重ねてきた。

 渋谷駅周辺ではサッカーW杯や五輪などスポーツの大きなイベントの際も盛り上がるが、地元への被害はそれほどないという。中間報告では、ハロウィーンに集まる若者たちを「統一性のない、いわば烏合(うごう)の衆」と糾弾。彼らが「来訪者、地域住民その他の関係者の生命・身体・財産の安全を損ねかねなかった」と指摘し、「条例を制定することにより渋谷区民の総意を反映した基本的方針を確立する」ことが必要とした。

 条例を作る上で、特に重要項目とされるのが「路上飲酒の禁止」。中間報告では、「酒を飲み歩きする行為が騒ぎに拍車を掛けており、有効な手だてを検討すべきだ」と指摘し、規制付きの条例制定を求めた。

 区は昨年、瓶入りアルコール飲料の販売自粛を周辺コンビニに求める対策を取ったが、酒に酔った男らが軽トラックを横転させた疑いで逮捕された。また、女性が胸を触られたり、スカート内を盗撮されたりする被害も相次いで発生。地元商店街の関係者からは「変態仮装行列」との言葉まで飛び出した。

 長谷部氏は「(違反者に)科料の徴収をするなど、罰則にまで踏み込むのかどうかということなども含め、区議会にしっかり提案をしていきたいが、外での飲酒に関しては、何かしらの形で触れていかなければいけないと思う」と述べた。

 6月の区議会で路上飲酒の禁止などを含む条例案を提出し、今年10月のハロウィーンに間に合わせる。長谷部氏は、年越しのカウントダウンも対象にする考えを示した上で「渋谷が好きで訪れていただくのはいつでもウェルカムだが、自分一人のものではないことを分かってもらいたい」と話した。

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