世界遺産勧告の仁徳天皇陵を見たい!ヘリコプター遊覧飛行に将来的にはタワーも検討

地上80メートルの堺市役所展望ロビーから見た仁徳天皇陵。森のように見える
地上80メートルの堺市役所展望ロビーから見た仁徳天皇陵。森のように見える

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が仁徳天皇陵(大山古墳)を含む百舌鳥(もず)・古市古墳群を世界文化遺産に登録するよう勧告したことを受け、上空から古墳群をめぐる遊覧飛行クルーズの問い合わせが増えていることが14日、分かった。

 大阪で初めての世界文化遺産登録が確実となったが、観光地としての周辺整備など課題も多い。周濠(しゅうごう)を含めた面積が約47万平方メートル(甲子園球場12個分)あり、クフ王のピラミッド(エジプト)や始皇帝陵(中国)と並び世界三大墳墓の一つに数えられる仁徳天皇陵古墳は、地上では森のように見えるだけ。地上80メートルの堺市役所の展望ロビーからでも「これしか見えんのか」とがっかりする人が多く、古墳の特徴である鍵穴の形を見るには、あべのハルカス展望台並みの300メートルの高さが必要だという。

 ヘリコプターによる遊覧飛行を行う大阪・小川航空は「普段は月1件問い合わせがあるかないかですが、きょうだけで3件。旅行会社とのタイアップのお話もあります」と“世界遺産効果”に目を丸くした。舞洲ヘリポート発着で、20分6万5000円、30分9万5000円から。昨年10月には、神戸・ヒラタ学園航空事業本部が堺市内で1回5分のヘリコプター遊覧を行い好評だった。

 地元の堺市は喜びに沸いた。仁徳天皇陵近くにある土産物店では、道行く人にお祝いで古墳こんにゃくをふるまった。堺観光ボランティア協会の柿澤和代さん(71)は「観光としてだけではなく、連綿と続く日本人の美しい和の心を伝えていければ」と話した。

 ◆吉村府知事も言及「仕掛けが重要」

 吉村洋文・大阪府知事は14日、古墳群について「全容を目で見られる仕掛けが重要。アイデアとして、タワーや観覧車のようなものを検討したい」と述べた。7月に登録が正式決定すれば、地元の堺市などと協議して整備に乗り出す考えだ。

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