代表争い熾烈な男子体操に3人の新星…世代交代へ谷川翔・谷川航・萱和磨

男子体操選手
男子体操選手

 男子体操が世代交代を迎えつつある。4月の全日本個人総合選手権では、五輪個人総合連覇の内村航平(30)=リンガーハット=が14年ぶりに予選敗退の大波乱。白井健三(22)=日体大大学院=ら16年リオ五輪団体金メンバーが苦戦する中、谷川翔(かける、20)=順大=が安定感を武器に連覇を果たした。兄・谷川航(わたる、22)、萱(かや)和磨(22)=ともにセントラルスポーツ=ら若手が上位につけ、東京五輪代表争いが激しくなってきた。(小林 玲花)

 ◆全日本連覇の谷川翔

 谷川翔は6種目の安定感を武器に全日本を連覇。内村ら実力者にミスが相次ぐ荒れた展開の中、予選と決勝の全12演技を確実にまとめ、総合力の高さを発揮。10月の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)代表入りへ前進した。

 特に、日本が伝統としてきた「演技の美しさ」には歴代メダリストも絶賛。04年アテネ五輪団体金で、現在は翔を指導する冨田洋之氏(38)は「体の柔らかさが特徴。(特にあん馬は)旋回がきれい。美しさは今を維持すればいい」と太鼓判を押した。同じくアテネ団体金で、現在は強化本部長を務める水鳥寿思氏(38)も「プレッシャーのかかる中でミスをしない。彼がこれからの代表の中で中心的な役割を果たす」と、次期エース候補として期待を寄せた。

 18年は全日本選手権を制しながらも、NHK杯の最後の鉄棒で落下して世界選手権の代表入りを逃す結果となった。今年のNHK杯は19日に行われる。全日本の成績が持ち点となるため有利ではあるが、油断はできない。昨年の悪夢を振り払い「絶対に世界選手権に行く」という思いを今年こそ実現させる。

 今季はこれまで「嫌だ」と言っていた2部練習を開始。大学の授業のない日は6時間近く練習に打ち込む。さらに世界と戦える構成を練り、Dスコア(演技価値点)を全体で0・6上げた。得意のあん馬を磨き、苦手とする鉄棒でもG難度のカッシーナなど離れ技の習得にも注力している。

 高校生から大学1年生の頃は腰痛に悩まされ、ほとんど練習が積めなかった。その間に取り組んだ体幹の強化が開花しつつある。「全日本で優勝しても世界一になったわけではない。東京五輪で金メダルを取るには、まだ足りないと自分に言い聞かせて、モチベーションをコントロールしていきたい」。03年の世界選手権から12大会続く世界大会での団体表彰台を途切れさせるわけにはいかない。

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