【中日】聖地V右腕・清水、甲子園でプロ1勝 母へ「産んでくれてありがとう」

プロ初勝利を挙げた清水(右)は、ウィニングボールを手に与田監督に祝福された(カメラ・石田 順平)
プロ初勝利を挙げた清水(右)は、ウィニングボールを手に与田監督に祝福された(カメラ・石田 順平)
5回を2失点に抑えた清水
5回を2失点に抑えた清水
17年、夏の甲子園で優勝を決めた花咲徳栄・清水
17年、夏の甲子園で優勝を決めた花咲徳栄・清水

◆阪神2―5中日(12日・甲子園)

 ヤジが飛び交う敵地でも、清水は堂々と腕を振った。5回、先頭・糸原にヒットを許したが、糸井を右飛に詰まらせると、大山もインハイの直球で遊ゴロに仕留めた。福留を中飛に抑えて勝利投手の権利を手中に。「高校野球と一緒にはできませんが、球場自体は同じ。相手の応援が何人いようと、この球場は相性がいいと思って投げた」。17年夏の甲子園胴上げ投手が、5回2失点でプロ初先発を初勝利で飾った。

 関西遠征に出発する直前、母・百合野さん(52)に感謝の思いを込めてカーネーションを贈った。お礼のLINEと共に届いたのは、激励のメッセージだった。「あなたは四球で走者を出しちゃうんだから、深呼吸して周りを見たらいい。先輩方が守ってくれるよ」。最愛の母の金言通りに、粘りに粘った投球だった。初回は2四球と2本のヒットで2点を失ったが、その後は無失点に抑えた。

 「きょうは母の日。両親にウィニングボールを渡したい。産んでくれてありがとう!」。三塁側席から見守ってくれた母に、花以上のプレゼントができた。

 ヘルニアの症状を訴えた福谷の代役として、3日前に決まった先発。与田監督は「守備の助け、打線の援護、チーム全体で勝ちに貢献した。本人も頑張りましたし、記念の日になったと思います」と目を細めた。チームは「令和」初の連勝で、6カードぶりに勝ち越した。

 ゲームセット後、清水は左翼席に向かって整列する竜ナインの先頭に立った。高校球児のように帽子を取ってお辞儀し「ありがとうございました!」と大声を張り上げた。「本当にうれしいです。味方の人たちが打って、守ってくれて本当に感謝です」。あの夏の歓喜から627日。少し髪の伸びた19歳に、また勝利の女神がほほ笑んだ。(表 洋介)

 〇…三塁側席から見守った母・百合野さんは愛息の勝利を喜んだ。2年前の夏の全国制覇も見守ったが「阪神ファンの声援がすごくて、また雰囲気が違いますね。内容は良くなかったですけど、皆さんに助けられました。チームメートの方々のおかげです」と周囲に感謝した。隣で見守った姉の瞳さん(23)も弟の奮闘に感慨深げ。「母の厚焼き卵とカレーが弟の好物なんです」と笑顔を浮かべていた。

 ◆花咲徳栄高の17年夏の甲子園V 綱脇、清水の継投と、西川(現西武)、2年生・野村(現日本ハム)らの強力打線で、埼玉県勢初の夏の甲子園優勝を果たした。清水は全6試合にリリーフし、計19回2/3を投げて3失点。中村奨を擁する広陵(広島)との決勝(〇14―4)は5回に登板して胴上げ投手となった。

 ◆清水 達也(しみず・たつや)1999年11月3日、埼玉・深谷市生まれ。19歳。小1から野球を始め、藤沢中で投手転向。Kボールの埼玉スーパースターズに所属した3年夏は全国大会8強。花咲徳栄高では1年春からベンチ入り。2年春夏は控え投手で甲子園に出場し、3年夏に抑えとして全国制覇。17年ドラフト4位で中日入り。1年目の昨季は2試合に登板して0勝0敗。182センチ、83キロ。右投右打。

試合詳細
プロ初勝利を挙げた清水(右)は、ウィニングボールを手に与田監督に祝福された(カメラ・石田 順平)
5回を2失点に抑えた清水
17年、夏の甲子園で優勝を決めた花咲徳栄・清水
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