平野歩夢、スケボー1勝…わずか半年で日本代表の強化指定候補

◆スケートボード日本選手権 最終日(12日、新潟・村上市スケートパーク)

 五輪スノーボード男子で2大会連続銀メダルの平野歩夢(20)=木下グループ=が、パーク男子の決勝で65・70点をマークして優勝した。3月の日本オープンでも3位入賞しており、2大会の合計ポイントにより日本代表の強化指定候補選手に選出。20年東京五輪出場に必要なポイントを稼げる国際大会へも派遣される。女子パークでは10歳の開心那(ひらき・ここな)=hot bowl skate park=が初優勝。

 ▽パーク男子決勝〈1〉平野歩夢(木下グループ)65・70〈2〉永原悠路(H―street skateboard)63・30〈3〉笹岡建介(Proshop Bells)62・30

 ▽パーク女子決勝〈1〉開心那(hot bowl skate park)53・30〈2〉岡本碧優(Proshop Bells)50・30〈3〉小川希花48・10

※小川は所属なし

 照れくさそうに、それでも精いっぱい喜びを表現した。平野がボードを掲げて声援に応えた。40秒×3本のベストスコアを競う決勝で、自身の最終滑走を待たずに初優勝が決まった。「日本一になるのは簡単ではない。想像は全くしていなかった」。日本人5人目の冬夏五輪出場へ近づき、ウィニングランを終えて静かに歓喜に浸った。

 8人で競うファイナル。1本目でボードをつかみながら1回転半する大技「バックサイド540」などを決め、最後に着地ミスはありながらも65・70の高得点をマーク。2、3本目は完走できなかったが逃げ切った。大会前に捻挫した左手首の影響を感じさせず、ボードをしっかりつかんで飛んだ。「痛みは多少なりともあるけど、大会の時だけは意地でも、と。アドレナリンが出ていたかな」

 スケボーに専念してわずか半年足らずだが、ライダー仲間が「エアの高さはピカイチ」「高さやスピードのケタが違う」と驚く。美しい空中技を得意とするスノーボードのスタイルとも共通するが、本人は「全くの別物。そっち(スノボ)がうまいからこっちもうまいなんてことはない」。遜色ないレベルにまで見せていることが実力の証明だ。

 大会後には日本オープンとの合算ポイントで、各種目3人ずつの強化指定候補選手に選ばれた。今後は6月の米国での国際大会「デュー・ツアー」を始めとして、東京五輪出場に必要なポイントが獲得できる試合へと派遣される。「あえて難しい道で戦っている。どっちも中途半端になる可能性もあるが、何かを失っても得ようとする中で精神的な強さが生まれる。結果よりも、もっと先の自分につながると思っている」。まだ20歳。“飛ぶ哲学者”とでも言いたくなるたたずまいだ。(太田 倫)

 ◆東京五輪への代表選考 五輪への出場権を得るのはストリート、パークとも男女各20人で、パークは今秋以降に開催される世界選手権の上位3人と、20年6月1日時点の五輪ポイントランキングの上位16人、開催国枠1人。五輪ポイントは「デュー・ツアー」など、海外での対象大会に派遣されて積み重ねる必要がある。

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