炎鵬、母に贈った新入幕&新元号「令和」初白星

懸賞金を母・由美子さんに手渡した炎鵬
懸賞金を母・由美子さんに手渡した炎鵬

◆大相撲夏場所初日(12日・両国国技館)

 金沢市出身の西前頭14枚目・炎鵬(24)=宮城野=が新入幕&新元号初白星を挙げた。東同14枚目・徳勝龍(32)=木瀬=を寄り切った。取組後には観戦に訪れていた母・中村由美子さん(57)に懸賞金を手渡し、母の日に最高のプレゼントを贈った。富山市出身の西前頭8枚目・朝乃山(25)=高砂=も白星スタート。石川・穴水町出身の西同2枚目・遠藤(28)=追手風=と石川・七尾市出身の西同10枚目・輝(24)=高田川=は黒星発進となった。

 ▽幕内

炎鵬(1勝) 寄り切り 徳勝龍(1敗)

阿武咲(1勝) 押し出し 輝(1敗)

朝乃山(1勝) 寄り切り 魁聖(1敗)

貴景勝(1勝) 押し出し 遠藤(1敗)

 満員札止めとなった館内が大歓声に包まれた。沸かせたのは炎鵬だ。1度目の立ち合いは炎鵬が突っかけて不成立。しかし「押し寄せてくるようなプレッシャーで、全然周りが見えていなかった。でも“待った”で肩の力が抜けた」。2度目で立つと168センチ、99キロの小兵は、181センチ、185キロの徳勝龍の突っ張りをまともに受けて土俵際に追い込まれたが、左ですくいながら後ろまわしを取り、右で前まわしも取って真横について寄り切った。

 新入幕、令和初の土俵での初白星で、懸賞も2本ゲット。「逃げずに真っ向勝負で行こうと思った。新元号、新入幕の初日で、しかも母の日だった。今まで苦労をかけた母のために勝てればと思っていたので、良かった」と、かみしめた。

 この日は家族が国技館へ観戦に訪れた。「『見に行く』と言って見に来たのは初めてだと思う」(炎鵬)という日に、最高の結果を出した。帰途に就く際には、母・由美子さんに懸賞を手渡しでプレゼント。由美子さんは「けがのないように自分の相撲を取って、と思って手を合わせていた。うれしかった。泣いちゃいました」と笑顔。炎鵬は「親孝行できたかな」と照れ笑いを浮かべた。

 もちろん、ここがゴールではない。今場所は兄弟子の横綱・白鵬(34)が休場し、横綱土俵入りで太刀持ち、露払いを務める夢はお預けとなった。「(一緒に)土俵入りするためにも勝つしかない。横綱からは『幕内は甘くないよ』とハッパをかけてもらった。覚悟を持って命懸けで頑張りたい」と気合を入れ直した。好発進を切った勢いで白星を並べていく。(三須 慶太)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請