東海大海洋、18季ぶり優勝!孕石幸寛が146球で完投

優勝を決めてバンザイする東海大海洋・孕石(中央)に横田主将(10番)が駆け寄る(カメラ・里見 祐司)
優勝を決めてバンザイする東海大海洋・孕石(中央)に横田主将(10番)が駆け寄る(カメラ・里見 祐司)

◆報知新聞社後援 静岡学生野球 最終週第1日 東海大海洋6―5日大国際(11日・日大国際御園球場)

 東海大海洋が6―5で日大国際を破り、2010年春以来18季ぶり6度目の優勝を飾った。同点の9回に3番・加藤廉が勝ち越し本塁打を放つと、島田工高時代から同期のエース・孕石(はらみいし)幸寛(ともに3年)が9安打を浴びながらも146球で完投した。12日も試合があるが、10勝3敗の日大国際は12勝1敗の東海大海洋に届かず、優勝は7季連続でストップ。東海大海洋は25日、全国切符を懸けた春季東海選手権(三重)に出場する。

 最後までマウンドを譲るつもりはなかった。内野安打と盗塁で9回1死二塁、一打同点のピンチ。東海大海洋の孕石が踏ん張った。フルカウントから内角を突き見逃し三振に仕留めると、最後の打者をカットボールで空振り三振斬り。マウンドで両手を挙げると、内野手やベンチから飛び出した仲間が一斉に駆け寄り、全員で人さし指を突き上げた。

 8回無死二塁からのバントを三塁に送って刺した際に、右足ふくらはぎがつった。ベンチでは手塚慎太郎監督(43)から「交代するか?」と聞かれたが、首を振った。「最後まで投げるつもりでした。タイブレークまでは行かない、絶対に点を取ってくれると思っていました」

 エースの信頼に、島田工時代から一緒にプレーしている加藤が応えた。9回1死で打席に立つと、高めの速球を振り抜き、右翼フェンスを越える勝ち越しアーチだ。直前の守備で両足ふくらはぎがつっており、打った瞬間に再発。「足が動かなかった」と笑顔を見せる余裕もなく、足をひきずるようにダイヤモンドを1周した。

 高校時代はエースと4番の仲。最後の夏は1回戦で浜松西に1―10で7回コールド負けした。就職予定だった孕石が「悔しい。もう少し野球を続けたい」と思っていたところ、加藤が「一緒に東海大でやろう」と誘った。大学でも2人で投打の軸になるという思いが、最高の形で実現した。

 10年春以来で、令和初となる優勝だ。14年春に就任し、初めて県タイトルをつかんだ手塚監督も「しんどかったが、選手がよく踏ん張った。島田工コンビが扉を開いてくれました」と声を弾ませた。

 しかし監督の胴上げは封印。まだ東海選手権がある。「目標は全国1勝です」と加藤は気を引き締めた。09年春以来の神宮切符を、粘り強くチーム一丸でつかみ取る。(里見 祐司)

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