◆巨人―ヤクルト(10日・東京ドーム)
巨人・坂本勇人内野手(30)が10日のヤクルト7回戦(東京ドーム)の第1打席に中前打で出塁して、開幕からの連続試合出塁を34とし、1977年の王貞治を超え球団新記録をマークした。97年の金本(広島)が持つ35試合のセ・リーグ記録、そして83年のスティーブ(西武)が持つ40試合の2リーグ制以降の最長記録更新も視界に捉えた。
坂本は第1打席、ヤクルト先発・小川と対戦し、カウント1―2の4球目を中前に運んで大記録を達成した。
8日のDeNA戦(新潟)。4点を追う7回に右前適時打を放ち、開幕からの連続試合出塁を33試合に伸ばし、77年の王貞治に並ぶ球団タイ記録を樹立。3点差に迫って反撃ムードを高める一打に、珍しく塁上で右拳を握った。「記録どうこうじゃないです。勝つために引っ張らないといけない立場なので」。主将としての責任を果たす。その一心で打席に立ち続けてきた結果、今の記録につながった。
原監督も快挙を後押しした。9日には帰京する新潟駅で報道陣に対応。引き合いとして出される名前が長嶋、王という球界のレジェンドたちということ自体、価値は計り知れない。「いやいや、すごい。しかも彼のポジションは(遊撃という)かなり厳しい場所であるというところも価値がある」と話していた。