武藤敬司、「今の米国マット」を語る「活性化している。バブリーな時代に入っている」…5・10「さよならムーンサルトプレス」刊行 

武藤敬司
武藤敬司

 今年でデビュー35年を迎えるプロレスラー武藤敬司(56)のノンフィクション「さよならムーンサルトプレス」(福留 崇広著。税込み1944円)がイースト・プレスから10日に発売される。

 武藤は、6月26日に後楽園ホールで開催される長州力引退興行「POWER HALL2019~New Journey Begins」で1年3か月ぶりの復帰戦を行う。試合は、藤波辰爾、真壁刀義と組んで、長州、越中詩郎、石井智宏と対戦する。このほど、発刊を前に武藤が「Web報知」の取材に応じ、復帰戦を控えた現在の心境を明かした。「武藤敬司、●●を語る」と題し3日連続で連載。2日目は、「今の米国マット」について語った。

 武藤の化身、グレート・ムタは4月6日に米ニューヨークでダブルヘッダーで復活した。まずは、昼に「HOG」のメインイベントで6人タッグに出場。さらに夜には、新日本プロレスが初進出したマジソン・スクエアガーデン大会にサプライズ降臨。第0試合の31人参加1分時間差バトルロイヤルで、大トリとなる30番目に登場し、来年1月4、5日の東京ドーム2連戦で引退する獣神サンダー・ライガーと対戦した。

 試合前日の5日には、レジェンドたちが集まったサイン会を行い、千人ものファンがムタのサインを求め行列を作ったという。

 「あんなにサインしたの生まれて初めてだったよ。レスラー冥利に尽きるよね。そしたら、1人のファンがさ、腕にサインしてくれって言われて、サインしたら、それをそのまま入れ墨入れるんだって言ってたよ(笑)」

 90年代のWCWでヒールトップを張ったグレート・ムタ。「さよならムーンサルトプレス」では、米国修業時代を知るケンドー・ナガサキこと桜田一男氏、90年代のWCWの副社長で日米で沸騰した人気を獲得した伝説のユニット「nWo」を発案したエリック・ビショフ氏らを取材している。米国マットで刻んだムタの歴史は、日本だけでなく米国のファンにも深く記憶に残る生きる伝説なのだ。その上で今の米国マットについて感じたことがあった。

 「ひとつ感じたのは、活性化というかアメリカのプロレス界は今、バブリーになっている。オレにもスゲェ、たくさんオファー来ているんだよ。イン会だけでも来てくれっていうし、5月、6月、7月と毎月のようにオファーもらったよ。WWEの次に出て来そうな団体もいい意味で活気があるし、インディーもお客さんは集まっているよね」

 サイン会では、思い出に残る出来事もあった。

 「サイン会は、レジェンドがいっぱいいてね。ジェフ・ジャレット、リキシ、ナッシュ、フレアー、ノートンもいた。オレが彼らのところにあいさつに行くと、一緒にカメラに収まるだけじゃなくて、みんながみんな立ち上がって、オレをハグしてくれたんだよ。他の選手が行ってもハグまではしてなかったんだけど、オレにはなぜか、みんなハグして来たんだよね。あれは、嬉しかったよ。やっぱり、同じ時代に一緒に同じ釜の飯を食った戦友なんだよ。また、プロレスが好きになったよね」

 両膝の人工関節設置手術のため昨年3月14日に最後のムーンサルトプレスを舞った武藤。「さよならムーンサルトプレス」、直後の4月にスポーツ報知のホームページで34回に渡った同名連載を書籍化したもので、執筆したメディア局コンテンツ編集部の福留崇広記者がさらに武藤自身へ合計15時間あまりに及ぶインタビューを敢行。同時に入門から公私共に慕ってきた坂口征二氏、闘魂三銃士の蝶野正洋、元UWFの前田日明氏、幻のSWS移籍に関わった若松市政氏、全日本への移籍を知る馳浩氏とケンドー・カシン、全日本時代の和田京平レフェリー、公私共に深く慕った故マサ斎藤さん夫人の斎藤倫子氏ら武藤のプロレス人生に深く関わった関係者およそ30人を取材し、昭和末期から平成のプロレスで必殺技「ムーンサルトプレス」を武器にトップを走った武藤敬司の「真実」を浮き彫りにしている。(続く)

(取材・構成 福留 崇広)

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