【卓球通信】吉村兄弟が東京で父の“夢”かなえる

世界選手権で、練習の合間に談笑する吉村真晴(右)と吉村和弘
世界選手権で、練習の合間に談笑する吉村真晴(右)と吉村和弘

 4月28日まで行われた世界選手権個人戦で吉村真晴(25)、和弘(22)が兄弟出場を果たした。兄・真晴は石川佳純との混合ダブルスで3大会連続の決勝に進み、銀メダル獲得。初出場の弟・和弘はシングルス2回戦敗退も、第7シードのカルデラノ(ブラジル)に2―4と奮闘。父・弘義さん(54)はその雄姿を「兄弟で世界選手権に出ることは私の夢だった。実現できてうれしかった」と、日本で万感の思いで見届けた。

 幼少時、基本を大切にした厳しい指導で2人を育てた弘義さんは15年に茨城・土浦市内に卓球教室「ヨシムラスポーツ」を開いた。直後の世界選手権混合ダブルスで真晴が銀メダルに輝いた時から、同じ舞台に兄弟で立つ瞬間を夢に描いたという。次は東京五輪。代表争いは過酷だが「お互いに刺激し合って、追い付け追い越せで最後まで頑張ってもらいたい。2人で出てくれたら言うことないですね」と願った。(林 直史)

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