【宏太’Sチェック】GK具の安定感が攻撃を演出

サポーターと喜びを分かち合う札幌の(左から)FW鈴木、DF福森、DF進藤
サポーターと喜びを分かち合う札幌の(左から)FW鈴木、DF福森、DF進藤

◆明治安田生命J1リーグ第10節 札幌2―1神戸(4日・札幌ドーム)

 完璧な内容と言える神戸戦だった。先制されたが何かが起こるだろうという雰囲気は常にあった。安全な所でボールをもらって、そこから一歩持ち上がっていくのがミシャサッカーの特徴。ボール保持者がゴールに向かうという目指す形が終始出来ていたのが勝因だ。

 その中でも試合を締めたのはGKの具聖潤と言える。PKで失点はしたが、そこに彼の好調さが表れていた。左手親指の付け根から手首の上くらいの所をボールが通って決められたが、それは余りに反応が早かったから。普通に横に跳んでいたら手に当たっていただろうが、やや斜め前に跳んで捕りに行ったらタイミングが良すぎて失点してしまった。あのサイズでそれだけ早い反応ができるGKはそういない。彼が札幌のゴールにクモのようなネットを張っているから、後方から安心して攻める形が出来ている。

 アンデルソンロペスが負傷離脱したが、その影響も感じさせなかった。ロペスはタメを作れるが、周囲の選手が動き直しを必要とされたり、パス出しが遅れ連係で合わないこともあった。神戸戦では全員の球離れが良く、会場も沸き上がるシーンが多かった。

 右サイドではルーカスが敵との間ではなく、自分の足元にボールを置いて抜いて行くという独特の仕掛けで何度も好機を作った。あの位置で保持すれば、奪いに来られてもファウルを取れるし、抜く際に体を入れられるリスクも少ない。すごい武器を持った彼の存在も心強く、今後への期待が更に膨らんだ。

(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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