高知の怪物1年生・森木大智、147キロデビュー…早くも6球団スカウトが視察

高知・森木は公式戦デビューで147キロをマークした(カメラ・伊井 亮一)
高知・森木は公式戦デビューで147キロをマークした(カメラ・伊井 亮一)

◆高校野球春季四国大会 ▽1回戦 高松商8―6高知(3日・坊っちゃんスタジアム)

 四国大会が3日、松山中央公園で行われ、高知の怪物1年生・森木大智が公式戦デビューした。高知中時代に軟式野球史上最速とされる最速150キロを計測した右腕は、2回を3安打1失点で最速147キロをマーク。チームは初戦敗退したが、視察に訪れた6球団のスカウトをうならせた。

 怪物1年生がベールを脱いだ。3―7の8回、高知の森木がマウンドに上がると、ネット裏のファンは一斉にスマートフォンなどで撮影を始めた。「負けている状態だったので、流れを変えられたら」。先頭打者を空振り三振に打ち取り、この回を無失点で抑えた。

 2点差に詰め寄った9回は1死二、三塁から遊撃の野選で初失点。それでも2死二、三塁から、すごみを見せた。球場表示でこの試合最速の145キロ、日本ハムのスピードガンで147キロを叩き出した。全32球中、約半分が140キロ以上を計測した。

 公式戦デビューは2回3安打1三振1失点で、打撃も2打数無安打。5日前に右肩の張りを訴え、前日(2日)に投球練習を再開したばかり。テレビカメラ5台に囲まれたほど注目を集めても「肩の状態が万全ではなかったので、球速は求めようとしていなかった。その中で(147キロが)出たのはよかったんじゃないかなと思います」と、涼しい顔だった。

 この日は6球団が視察した。2009年夏の甲子園で元DeNAの伊藤拓郎(帝京)が、1年生史上最速の148キロを記録した。それに迫るスピードに、巨人の武田チーフスカウトは「1年生でこれだけ投げられたら申し分ない。バランスがいい。3年生になったら末恐ろしい」と大興奮。阪神の山本スカウトは「変化球も多彩。投手としてのセンスを感じる。150キロは時間の問題」と絶賛した。

 入学後は練習試合に4度登板。計9回を投げて公式戦デビューに備えた。これまでの練習中に149キロを計測したという。「頼られて、勝てる投手になりたい」。令和のスター候補生が、明るい未来へ一歩を踏み出した。(伊井 亮一)

 ◆現・高校BIG4の1年生時の球速 MAX163キロを誇る佐々木朗希(大船渡)は17年夏の岩手県大会2回戦(対盛岡北)で147キロを計測。MAX153キロで並ぶ奥川恭伸(星稜)、西純矢(創志学園)、及川雅貴(横浜)の3人はそれぞれ、17年秋の北信越大会準決勝(対富山国際大府)で146キロ、同年夏の岡山県大会準々決勝(対関西)で145キロ、同年夏の甲子園1回戦(対秀岳館)で142キロをマークした。いずれも夏以降の記録で、春の段階で147キロを計測した森木の怪物ぶりが際立つ。

 ◆森木 大智(もりき・だいち)2003年4月17日、高知・土佐市生まれ。16歳。蓮池小3年から軟式の「高岡第二イーグルス」で始め、高知中では3年時に春夏の全国大会で優勝。球種はカーブ、縦と横のスライダー、スプリット、チェンジアップ、ツーシーム。184センチ、82キロ。右投右打。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請