尾上菊之助の長男・丑之助が初舞台「どうぞ、よろしくお願いします!」…「團菊祭」開幕

初舞台の「絵本牛若丸」で父の尾上菊之助に肩車される尾上丑之助
初舞台の「絵本牛若丸」で父の尾上菊之助に肩車される尾上丑之助
音羽屋縁戚関係図
音羽屋縁戚関係図

 歌舞伎俳優・尾上菊之助(41)の長男で、人間国宝の尾上菊五郎(76)、中村吉右衛門(74)を両祖父に持つ寺嶋和史(5)が3日、東京・歌舞伎座で開幕した「團菊祭」の「絵本牛若丸」で7代目尾上丑之助(うしのすけ)を襲名し、初舞台を踏んだ。

 新元号になって正式な歌舞伎デビューの第1号だ。音羽屋に代々続く「丑之助」は、将来の「菊之助」「菊五郎」につながる大事な名跡。牛若丸姿でりりしく登場し、親子3代が顔をそろえた口上では割れんばかりの拍手と「音羽屋」「7代目」の掛け声の嵐。丑之助は「どうぞ、よろしくお願いします!」と力強く、ゆっくり堂々とした第一声を聞かせた。

 菊五郎が「立派な歌舞伎役者になってもらいたい」といえば、吉右衛門は「私の孫でもございます。令和の丑之助の誕生です」と愛情たっぷり。菊之助は「両祖父のような役者になりますよう」とあいさつした。

 丑之助は厳しい稽古も弱音を吐かず「立ち回りと踊りが大好き」とすでに歌舞伎に夢中。牛若丸として素手で家来を次々に倒し、10回以上の見えを連発。跳びはねる六方も披露し、ラストの花道では弁慶役の父に肩車された状態でも再び見えを切って場内を沸かせた。

 2月の会見でも触れていたが、菊五郎は孫に「何でも今すぐ覚えようとすると頭がパンクする。後で振り返ったときにいろんな人にお世話になって初舞台を踏んだことを感謝すればいい」。菊之助は「父も岳父も息子をとてもかわいがってくれるので、自分は手放しで厳しくできる」と“連携プレー”も功を奏している。父も祖父も名乗ってきただけに「丑之助の名前が大好きです」と元気いっぱいだ。

 ◆尾上 丑之助(おのえ・うしのすけ)本名・寺嶋和史。2013年11月28日、東京都生まれ。5歳。尾上菊之助の長男。16年5月「勢獅子音羽花籠」で初お目見え。初役は18年3月「髪結新三」で芝居好きのでっち役。同年6月「夏祭浪花鑑」で吉右衛門と初共演。今年1月の国立劇場公演にも出演。ブロッコリーやかぼちゃが好き。目指すは「お父さんのような役者」。妹が2人いる。

 ◆祖母富司純子ほめた「息子よりしっかり」 

 客席後方で見守った祖母で女優の富司純子(73)は「みっちりお稽古していたので息子(菊之助)の時よりもしっかりしていました」と少し安堵(あんど)の表情。菊之助の初舞台は84年で、35年の年月に感慨深げ。祖父の菊五郎は初舞台中にはしかに感染しながら出続けた。「千秋楽まで風邪など引かずに。それだけ祈ってます」と話した。

 ◆海老蔵最後の團菊祭 

 来年5月に13代目市川團十郎を襲名する市川海老蔵(41)も出演。海老蔵として最後の「團菊祭」で、歌舞伎十八番「勧進帳」の弁慶などを演じている。“平成の三之助”といわれた尾上松緑(44)が富樫、菊之助が義経の配役。同配役は99年以来、20年ぶり。また海老蔵は7月歌舞伎座公演「外郎売(ういろううり)」で息子の勸玄くん(6)と親子共演する。

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