女子レーサー密着【オフにつけまい】大橋由珠 新元号書き初め

筆を持って笑顔の大橋
筆を持って笑顔の大橋
篠崎先生(右)の指導を受けながら真剣な表情で筆を動かす大橋
篠崎先生(右)の指導を受けながら真剣な表情で筆を動かす大橋
自分で書いた字がプリントされたTシャツを着た大橋
自分で書いた字がプリントされたTシャツを着た大橋
大橋(右)と仲良しの西舘(左)も書道体験に参加。色紙を持って篠崎先生(中央)と記念撮影
大橋(右)と仲良しの西舘(左)も書道体験に参加。色紙を持って篠崎先生(中央)と記念撮影

 せっかく令和の目標を書くなら、毛筆がいいかなぁー(「オフにつけまい」取材班の思い)。東京・台東区谷中にある文化体験・観光案内施設「YANESEN」では書道体験ができ、書いた字をTシャツにプリントしてくれる。デビュー5年目の大橋由珠(24)=東京支部、115期=が訪れて、令和の目標を書いた。(ペン、カメラ・伊藤 和範)

小学校以来の書道

 【書道開始】大橋が筆を持つのは小学校以来だ。篠崎芳陽先生の指導が始まる。「筆を立てて書く」「ドンと入って、スローでいって押さえて上げる」「最後押すのよ。ギザギザになるからね」「ゆっくり書くのよ」。手本を見ながら、筆を運ぶ。大橋は「線がでぶっちょ」「横棒、長すぎない?」「バランス悪っ」「字が太ってる。嫌だー」などと言いながらも熱心に練習する。

 【咲かせたい】令和の目標を漢字1字で表現する。「咲」と書いた。「ボートレーサーになって5年目ですが、成績を全然残せてない。応援してもらっているのに。期待に応えて、花を咲かせたいという思いで『咲』にしました」。「令和」「咲」「由珠」を5枚練習した。

 【仕上げ】最終的には色紙に清書したものがTシャツにプリントされる。集中して一気に書き上げた。「教わった通りに、『咲』のはらいを長くしたら、ビヨーンって長くなりすぎた」と、大笑い。「そんなことない。カッコいいよ」と、先生に褒められて、約1時間の体験が終了。「楽しかったー」と、笑顔を見せた。

 Tシャツが完成するまで約3時間。ランチをしながらのトークタイム。

◆試験落ちて涙流す

 【トーク〈1〉】大橋は茨城・神栖市で育った。「ボートレース好きな親戚のおじさんがいたんです。『舟に乗せてあげる。絶対面白いから』って言われて、ついて行ったら平和島だった」。中3の夏にペアボートに乗った。「エンジン音を聞いて、ワクワクしました。絶叫マシンが好きなので、ターンも楽しかった」。翌年(10年)春、平和島でのSGクラシック優勝戦も見た。「おじさんが浜野谷(憲吾)さんのファンで、私もケンゴーって叫んでました」。

 【トーク〈2〉】高3になり進路を考える時期になった。「ボートレーサーになるって言ったら、親には好きにしなさいと言われました」。11月、114期を受験。福岡・柳川市の養成所での試験は2次で落ちて3次(面接)までいけず。「落ちた人は柳川の駅までバスで帰るんです。一人になったら自然と涙が出てきて。情けなくて。家族や応援してくれた人に申し訳なくて」。午後10時。気がつくと柳川市内のドラッグストア前で体育座りで泣いていた。

 【トーク〈3〉】お店のシャッターが閉まり出した時、女性に声をかけられた。「『大丈夫?』って言われて。『とにかく車に乗りな』って、荷物をトランクに入れられて。優しそうな人だったのでそのまま乗りました。コンビニで肉まんとカフェオレを買ってきてくれて、お腹が空いていたので夢中で食べました」。声をかけたのは市内に住む佐藤忍さんだった。家に行くと佐藤さんの彼氏(現在の夫・暢洋さん)もいた。「暢洋さんが作ってくれたパスタも食べて、一晩泊めてもらいました。感謝しかないです」

 佐藤忍さん証言「寒いし、夜も遅いし。泣いてるし。変な人に声をかけられたりする前に、とりあえず保護したいと思いました。宿もないようだし、外に寝るよりは、マシだと思って。必死に怪しくないことをアピールしてました」

 【トーク〈4〉】115期の試験に合格、1年間の訓練を経て卒業。修了記念競走も佐藤さんは見に来てくれた。「今も福岡遠征時に会います。応援してくれるんです。活躍して恩返しがしたい」。

 【無事Tシャツ完成】「令和」「咲」「四八五四 由珠」。黒字に白文字でプリントされた。「カッコイイ。ピットで着ます。このTシャツで優勝します」。大橋は笑顔で締めくくった。

「字のバランスいい」 篠崎芳陽先生の話「観察力と集中力があるのかな。字のバランスがいい。手本を見て字をまねするのではなくて、長さと位置をまねしている。どのくらいの長さで、どの辺に点があって、横棒がどのへんかって感じ。令和の字の屋根の長さとか、角度をよく見ることができている。だからすごく上手」

 ◇YANESEN ツーリストインフォメーション&カルチャーセンター 外国人向けの文化体験・観光案内施設。書道、生け花、陶芸、茶道、歌舞伎などが体験できる。いずれも講師が指導してくれる。日本人でも体験可能。所在地は東京都台東区谷中3―13―7。TEL03・5834・7025※英語での問い合わせも可能。

大橋 由珠(おおはし ゆず)

 ▼生まれ、サイズ 1995年3月9日、茨城・神栖市生まれ。24歳。159センチ。血液型O。

 ▼成績 115期として14年11月平和島でデビュー。初1着は15年8月とこなめ一般戦。18年1月の大村W優勝戦で初優出している。

 ▼海好き 海のある神栖市で育った。「小学生の頃には、もぐってハマグリを取ってました。ジェットスキーもやってました」

 ▼断食 昨年9月、先輩の西舘果里(32)=113期、東京支部=と断食修行をした。成田山のお寺で2泊3日。「朝6時起床で、お経を聞いたりしました。水道の水しか飲めなくて、2日目には、お腹がグーグー。でも、つらいのを乗り越えた3日目にはスッキリして、断食ハイっていうか、元気になるんです」

 ▼マラソン好き 小、中学時には駅伝大会にも出場した。「今も減量する目的で2、3日に1回は必ず10キロ走ります」。過去には大阪の大会でフルマラソンも走った。「止まることなく完走。バスタブがまたげないほど、筋肉痛になりましたが…。ホノルルマラソンにも出てみたい」

筆を持って笑顔の大橋
篠崎先生(右)の指導を受けながら真剣な表情で筆を動かす大橋
自分で書いた字がプリントされたTシャツを着た大橋
大橋(右)と仲良しの西舘(左)も書道体験に参加。色紙を持って篠崎先生(中央)と記念撮影
すべての写真を見る 4枚

ギャンブル

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請