◆春季兵庫県大会 ▽準々決勝 東洋大姫路6―1明石南(29日・姫路ウインク球場)
プロ注目左腕で東洋大姫路の小林彪希(ひょうき)が6四球を与えながらも、5安打13奪三振で1失点完投した。最速143キロ左腕は「四球が多かったけど、粘れたところが成長かなと思います」と、3年ぶりのベスト4進出に貢献した。
両親が阪神ファンで、兄は虎之介さん。「虎」にちなんで彪希と名付けられた。4月上旬の練習試合では、自身初の完全試合を達成した。藤田明彦監督(62)は「以前は走者を出して、すぐに失点していた。最近は我慢ができている。左投手で球にキレがあり、肘の使い方が柔らかい。今後、伸びていく」と、将来性を高く評価している。
1977年夏の甲子園で優勝した名門は、2011年夏を最後に聖地から遠ざかっている。「先輩方が築いてくださった伝統がある。先輩たちの結果を超せるようにやっていきたい」と小林。7年ぶりに春の県大会を制し、夏に弾みをつける。