将棋の史上最年少棋士・藤井聡太七段(16)は24日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第32期竜王戦4組ランキング戦準決勝で高見泰地叡王(25)に逆転勝利し、平成最後の対局を白星で飾った。
竜王戦4組は決勝に進出すると来期の3組昇級が確定し、決勝も制すと広瀬章人竜王(32)への挑戦権を11人で争う決勝トーナメントに進出するシステム。藤井七段はデビューから2期とも決勝トーナメントまで進出しており、本局の勝利で6組・5組・4組での3期連続昇級を決め、決勝(対戦相手未定)に臨むことになった。
先手・後手を決める振り駒では直近13局のうち12局で不利な後手番だった。本局では先手番を握ったが、生かし切れず劣勢に。一時は大差が開いたが、最後まで最善手を貫いて逆転勝利を呼び込んだ。
藤井の通算成績は138戦118勝20敗(勝率・855)として平成の2年5か月間を終えた。