小出監督のライバル兼飲み友達だった岡田正裕前監督が贈る言葉

岡田正裕氏
岡田正裕氏

 多くの名ランナーを育てた佐倉アスリート倶楽部の小出義雄さんが24日に80歳で亡くなり、ニコニコドー監督時代に競い合った拓大の岡田正裕前監督(73)は“ライバル兼飲み友達”との別れを惜しんだ。「小出監督は先輩でもあり、ライバルでもあり、仲間でもあった。10年前まで、しょっちゅう、一緒に飲みに行っては陸上の話をした。本当に尊敬する指導者です。心からお悔やみを申し上げます」と遠くを見ながら静かに話した。

 小出さんと岡田前監督の指導者人生が特に激しく交錯したのは、1992年バルセロナ五輪の直前だった。小出さんと岡田前監督がそれぞれ指導していた有森裕子と松野明美が女子マラソン日本代表をめぐって争い、社会問題にも発展した。結局、有森が日本代表となり、銀メダルを獲得した。

 「お互いに自分の教え子の方が強いと信じているし、五輪に行って活躍してほしいと思っている。そうでなければ指導者はできない。日本代表選手を決めるのは我々ではなく日本陸連。我々は従うだけ。世間様が騒いでいる時も小出監督と一緒に飲みに行っていた。お互い気持ちが分かっているから、わざわざ、その話をすることはなかったなぁ。わだかまりなど全くない」

 27年が過ぎた今、岡田前監督は懐かしそうに当時を振り返る。そして、心から最後の言葉を贈った。

 「寂しいけど、これも人生。小出監督は悔いなく人生を駆け抜けたと思う。まさに平成の時代、小出監督と共に駆け抜けてきたという思いが強い。それは私の誇りです。ありがとうございました」

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