日本将棋連盟は19日、東京都渋谷区の将棋会館で「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」の発表会を行った。
タイトルホルダーと賞金ランキング上位者の計12人のみが出場する、オールスター戦のような特徴を持つ「JTプロ公式戦」。今年で40回目を迎える通称「JT杯」に史上最年少棋士・藤井聡太七段(16)が初出場することが発表された。
小学3年時の2011年に「こども大会」東海大会低学年部門で優勝を果たした藤井七段は2018年の獲得賞金ランキングで12位に入り、選出された。8月11日に行われる福岡大会(福岡国際センター)で三浦弘行九段(45)と1回戦を戦う。持ち時間各10分の早指し棋戦だけに、華々しい一手が出現する可能性も高そうだ。運営側は警備スタッフを増員して対応する予定だ。
同じく小学3年時の2002年に「こども大会」岡山大会低学年部門で優勝した斎藤慎太郎王座(25)、高見泰地叡王(25)も初出場する。
会見に出席した昨年優勝者の渡辺明2冠(34)は「いよいよ始まるのでワクワクしています。40回目、元号が変わって初めてという節目の大会に次代のスターである藤井七段の初出場が重なるのは素晴らしい縁と思います。参加棋士一同、将棋の魅力を発信出来るように頑張りたいです」と語った。