【神戸】クラブが掲げる“バルサ化”が采配に影響した…担当記者が見るリージョ監督辞任劇

昨年12月の仙台戦で声援に応える(左から)神戸・三木谷オーナー、リージョ監督、ポドルスキ
昨年12月の仙台戦で声援に応える(左から)神戸・三木谷オーナー、リージョ監督、ポドルスキ

 J1神戸は17日、昨年9月に就任したフアンマヌエル・リージョ監督(53)との契約を解除したことを発表した。クラブによると、リージョ氏からの意向を受けてのことで、シーズン中の監督交代は3季連続。後任は、昨季途中まで指揮を執った吉田孝行前監督(42)が復帰することに決まった。さらに元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)は主将の座を降りたことを自ら明かすなど、現在10位と調子が上がらない神戸が揺れ始めた。

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 いくらなんでも早すぎる、と耳を疑った。リージョ氏の意向ではあるものの、これまで監督交代が繰り返されてきた背景がある以上、クラブの説明をうのみにすることに抵抗を感じた。

 指揮官が挙げた成績低下の要因は、5人の外国人枠にあるとみる。3月にバルセロナ出身MFサンペールを獲得すると先発に起用し、正守護神だった韓国代表GK金承奎をメンバーから外した。「ブスケツ2世」と称されたサンペールは中盤の底で攻撃の起点となる一方、運動量の少なさなどから守備面で不安を見せ、そこを突かれていた。初先発だった3月最後のG大阪戦は4―3と辛勝、4月に入って2連敗を喫した。

 サンペールの守備について尋ねた時、リージョ氏は「我々にとって一番の守備はボールを持って押し込めること。彼はそれに貢献できる」と答えた。バルサではなく、このチームで実現可能なのか、難しさは理解していたはずだ。

 攻撃重視のバルサ化を掲げる神戸において「バルサ出身」というブランドへのクラブの異様な期待値の高さが、采配に影響したのではないか。世界的戦術家が本領を発揮する前に日本を去ったことが、残念でならない。(神戸担当・種村 亮)

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