【なでしこ】マイナビ仙台・安本、Jヴィレッジ8年半ぶり公式戦「本当にうれしい」

Jヴィレッジで行われる20日の千葉戦に向けて調整する仙台・安本
Jヴィレッジで行われる20日の千葉戦に向けて調整する仙台・安本

 女子サッカーなでしこリーグ1部のマイナビベガルタ仙台レディースは20日、運営を全面再開する福島・Jヴィレッジスタジアムで千葉と対戦する。東日本大震災による原発事故の対応拠点となっていたこともあり、同会場での公式戦は2010年10月の東京電力―浦和レディース以来、8年半ぶりの開催となる。当時の試合にも出場していたMF安本紗和子主将(28)は「また試合ができるのが楽しみ」と早くもボルテージを高めている。

 また、あの場所に戻れる。仙台市内で約2時間のチーム練習に参加した安本は実戦的な練習で、右サイドで精力的に動き続け「本当にもう一度、Jヴィレッジで試合がしたかった。再開の1発目で試合ができるのは本当にうれしいし、楽しみです」。待ち焦がれた一戦を前に、自然と笑みがこぼれた。

 Jヴィレッジで公式戦が行われるのは10年10月24日の東京電力―浦和以来、8年半ぶりとなる。当時、東京電力入社2年目で福島第2原発で働いていた安本はフル出場も1―3で敗戦。「当時はやってやる、という気持ちは強かったけど、先輩たちが私に合わせてくれる感じだった」と振り返る。11年シーズン開幕に向け、宮崎で合宿を開始した3日目に東日本大震災が発生した。キャンプはそのまま中止し、選手は一時帰宅。再結集することなく、チームの休部が決まった。

 スタジアム内に原発事故処理を行う作業員の寮が設置されるなど、サッカーができる状況ではなかった。休部後の半年間、千葉でプレーした後、12年春に東京電力の譲渡先となった仙台に移籍。今度は主将としてチームを牽引する立場で、Jヴィレッジのピッチに立つことになった。「当時を考えると、今の状況は感謝しかない」という。

 20日は会場脇にJR常磐線の「Jヴィレッジ駅」が開業し、会場内もオープンイベントが行われるなど、お祝いムードで試合が行われる。安本は「私達の力は微力だけど、見ている人に少しでも喜んでもらえるためにアグレッシブなプレーをしたい」。復興へ再出発を図る“第2の故郷”に祝砲で応える。(遠藤 洋之)

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