W杯日本最年少出場・三木つばき、22年北京で堂々“金”宣言

温暖な地の静岡で冬季五輪の金メダルを狙う三木つばき
温暖な地の静岡で冬季五輪の金メダルを狙う三木つばき
華麗な滑りを見せる三木
華麗な滑りを見せる三木

 2022年の冬季北京五輪のスノーボード・アルペン競技で金メダルを狙う、掛川市在住の女子高生がいる。2018―19シーズンのW杯に日本最年少の15歳で出場した三木つばきだ。小6でプロ登録し、最年少アルペンプロとして活躍。3月に中学を卒業したばかりで、競技に集中するため4月から熊本にある通信制の勇志国際高アスリート科に進学した実力者が、3年後に迫った五輪に向け、スノーボードにすべてを懸ける。

 掛川育ちのJKスノーボーダー・三木が、北京五輪を視野に成長を続ける。現在、日本人ランキング2位と実力は申し分ない。「目標は北京で金メダル」。今春から高校1年生になったばかりの15歳が、世界一を目指す。

 父の影響を受け、4歳で競技を始めた。父・浩二さん(43)=会社員=は、かつてテクニカルの種目で日本一に輝いた名選手だ。幼稚園の時、小学生女子による草レースに特例で参加し、3位で表彰台に上ったのをきっかけに、一気にのめり込んだ。小2の時に、世界的スノーボーダーのマチュー・ボゼット氏(フランス)のキャンプに参加。五輪を目指すことを心に決めた。

 小3から、冬場は練習場を求め、単身長野で過ごした。五輪出場経験のある野藤優貴コーチの指導のもと、海外で年間120日、国内でも30日以上、ゲレンデで滑った。練習では雪だまりに埋もれて生死をさまよったこともあった。三木は「最後の見回りで係の人に見つけてもらって助かった」と笑う。

 遠征費がかさむため、一時は親から競技を諦めるように諭されたこともあった。「新聞配達でもなんでもするから」と泣きながら懇願し、何とか続けてきた。現在は数社のスポンサーがつき援助を受けているが、それでも、「年間でかなりの額」を負担しているという。

 世界との壁を痛感させられたW杯。15歳から出場可能のトップが集う大会で「第1戦では40人中37位と散々だった」。日本人史上最年少で出場したが、力の差は歴然だった。「差が大きければ大きいほど、やってやろうって思った。今はワクワクしている」。世界のトップと競い合ったことで、ハートは萎えるどころか、さらなる闘志が湧いた。

 4月の世界ジュニア選手権では、右手薬指の陥没骨折と右肩亜脱臼のケガを抱えながら日本人女子最高の2位に入った。21年の世界選手権で表彰台に上がれば、北京五輪出場が内定する。「最短で切符を狙いたい」。温暖の地・静岡で育った“つばき”が、冬季五輪で大輪を咲かせる。(塩沢 武士)

 ◆三木 つばき(みき・つばき)2003年6月1日、長野・北安曇郡白馬村生まれ。15歳。4歳でスノボを始め、5歳で掛川市に転居。小6でプロ登録し、全日本小学生の部で、中高生を上回るタイムで優勝。中2でナショナルチーム・強化指定ユース選手となり、欧州ジュニアレースで年間王者を獲得。この春、掛川・桜ケ丘中から熊本にある通信制の勇志国際高アスリート科に進学した。趣味は音楽鑑賞。好きな食べ物は果物。171センチ、61キロ。家族は両親と妹。血液型A。

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