鷹翔千空、「オーシャンズ11」で2度目の主演 新時代のスターにトライ!

スポーツ報知
ファン時代に夢中になった「オーシャンズ11」で主人公ダニー・オーシャン役に挑む宝塚歌劇宙組ホープ・鷹翔千空

 宝塚歌劇宙組ホープ・鷹翔千空(たかと・ちあき)が5月7日、兵庫・宝塚大劇場で上演される「オーシャンズ11」の新人公演で2度目の主演を務める。第101期生首席入団。今春で5年目に入った逸材は「次のステップに行くにはどうしたらいいか、この新人公演でつかめたら」と、さらなる飛躍に懸命だ。東京宝塚劇場では6月27日。(筒井 政也)

 「令和」最初の新人公演。昨年の「天(そら)は赤い河のほとり」以来、2度目のセンターを任された。「気持ちがキュッと引き締まります」。敏腕の泥棒ダニーが10人の仲間とともにカジノ王の金庫破りを決行する、ジョージ・クルーニー主演でリメイクされた映画(日本公開2002年)の舞台版。ファン時代から大好きな作品でもある。

 同郷の滋賀が生んだトップスター・安蘭けい(現女優)がきっかけで宝塚に熱中し、星組一筋だった。2011年初演の星組版(柚希礼音主演)も大劇場で観劇。当時星組で現宙組トップの真風涼帆がダニー役を務めた新人公演もCS放送で見ていた。「柚希さんのナンバーはiTunes(アイチューンズ)にも入れていて。入団してからも励ましてくれるような、元気になる曲ですね」と笑顔。

 憧れの連鎖が縁になり、ダニーを演じる。「端から見たら、なんて幸せ者なんだと思われるかも。ダニーはおちゃめでいたずら好き。“大人の遊び心”を出せるようにしたい」。さらに表情の作り方を重要課題に挙げた。「鏡と向き合うのが恥ずかしくて…。自宅では1人だからやれば? という感じですが(苦笑)。このセリフはこの表情で、というところまではできていなかった。ダニーは言葉とは裏腹な部分を持っているので、そこはポイントですね」と研究を重ねている。

 175センチの長身と、三拍子そろったバランスの良さで、早くから注目を集めた。前回の主演を経験して「これからどうしたいのか考えるようになりました。自分と向き合う段階が早く来たのかな」。背中を追う真風からは「お稽古場で緊張感を持つことで、なりたいものに近づけるのでは」と助言された。「私は一つに猪突(ちょとつ)猛進のタイプで、そこが短所でもあって…。いろんな所に気を張り巡らせなければ」。犯罪集団のリーダー役だけに、重なる部分も。「今までは自分の事に必死でしたが、下の子にももっとアドバイスしたい」と、上級生の自覚も増してきた。

 それでも理想とする男役像はまだつかめていない。「役を幅広く、という思いがあって理想を固めていなかったんですが…。一番はキャラクターとシンクロして、お客さまに愛されることかな?」と控えめに話すそぶりは、やはりまだ新公世代。「私はよく『滋賀で育っていそう』と言われます。なぜだか分かりませんが(笑い)。琵琶湖は穏やかで平和。私も穏やかですね」

 芸名は、そんなふるさとで生まれた。音楽学校の本科生時代、草津市に帰省した際に「漢字ごと思いつき、パパパッと書いて家族に『これにします』って」。「空」の字は「空席」を連想させ、興行界では敬遠される文字で「私もダメかなと思ったんですが、生まれが5月で『秋』ではないし、それこそ田舎の広い空を見てひらめいたので。入団後は『大きな名前をつけちゃったなあ』と(苦笑)。でも、頑張ります!」。スケールの大きな新時代のスターを目指して羽ばたく。

 ◆鷹翔 千空(たかと・ちあき)5月18日生まれ。滋賀県草津市出身。2015年4月「1789―バスティーユの恋人たち―」で初舞台。101期生首席入団。宙組配属。16年の「エリザベート―愛と死の輪舞―」の新人公演では皇太子ルドルフ役を務めた。18年「天(そら)は赤い河のほとり」で新人公演初主演。身長175センチ。愛称「こってぃ」。

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