紀平梨花、SP世界最高もフリー2度転倒5位「イメージが湧かなかった」

失敗したフリーの演技を終え、手を合わせて謝る紀平(カメラ・渡辺 了文)
失敗したフリーの演技を終え、手を合わせて謝る紀平(カメラ・渡辺 了文)
紀平梨花の今季成績
紀平梨花の今季成績

◆フィギュアスケート 世界国別対抗戦最終日(13日・マリンメッセ福岡)

 女子ショートプログラム(SP、11日)で今季世界最高の83・97点を出した紀平梨花(16)=関大KFSC=は、フリーで冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、連続3回転ジャンプで転倒し138・37点の5位。日本は合計104ポイントで2位に終わり、大会連覇を逃した。紀平の来季SPを、18年平昌五輪金メダルの羽生結弦(24)=ANA=のフリーなどを手がけてきたシェイリーン・ボーン氏(43)が振り付けすることが分かった。

 紀平の体は限界だった。冒頭のトリプルアクセルから「イメージが湧かなかった」。着氷で大きくバランスを崩した。予定していた2本目のトリプルアクセルは2回転半ジャンプ―3回転トウループに変えて成功したが、その後の連続3回転ジャンプでも転倒。今季ここまでの国際大会7試合中6試合で1位だったフリーで初めて2度も転び5位。「(前日は)体がガチガチ。(本番までに)何とか自信を取り戻した。力を振り絞ったけど、もっといい演技がしたかった」。曲が終わると、仲間に謝るように何度も両手を合わせた。

 国内大会も含めると10試合目。12日には浜田美栄コーチも「疲れているかな」と口にした。前日は男子フリーの応援が21時まであり、就寝は24時。この日の朝、ホテルから会場に移動する15~20分はバスで珍しく爆睡した。練習では腰を押さえ、足を気にするしぐさも。国際大会で目標にしていたSP、フリーで全3本のトリプルアクセル成功はできなかった。「どの試合でも自信を持ち、万全な状態で挑むことが一番の課題」。来季へ大きな宿題を見つけた。

 18年11月、NHK杯で日本勢初のGPシリーズデビューVから始まった激動のシーズンが終わった。試合、練習、トレーニング、ダンスやバレエのレッスン、勉強など、約7か月間で完全な休みは2、3日。練習が休みの日も練習拠点の関大に行き、1人で1時間ほどジャンプの確認を行った。シニア1年目は、とにかく強くなりたい一心だった。

 来季は4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア勢がシニアに転向。し烈になる戦いに向け、4回転ジャンプ投入も目指す。ダンスのレッスンでもタンゴなど新ジャンルを学ぶ計画もある。「絶対一つもミスしない状態にしないといけなかった。来季はもっともっと強くなる」。最後に味わった悔しさが、心に火を付けた。(小林 玲花)

最終結果
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