リハビリに励む中日・松坂の背中を後押しするもの

本拠地・名古屋で地道にリハビリを続けている中日・松坂
本拠地・名古屋で地道にリハビリを続けている中日・松坂
1998年のセンバツで優勝投手となった松坂(中央)
1998年のセンバツで優勝投手となった松坂(中央)

 「平成の怪物」の復活が近づいている。昨季テスト入団から6勝を挙げ、カムバック賞を獲得した中日・松坂大輔投手(38)。今季は開幕投手候補にも挙がりながら、2月の沖縄・北谷キャンプでファンと接触し、右肩を痛めて開幕1軍メンバーを外れた。キャンプを途中で打ち切って名古屋に戻り、リハビリをスタート。けがから2か月が経過した4月9日には、屋外でのキャッチボールも再開し、距離も60メートル近くまで伸ばした。状態は上昇を続けており、「(近々ブルペン)だと思います」と、日に日に笑顔も増えてきた。

 新元号が「令和」と発表された1日。松坂が楽しみにしている存在を明かしてくれた。「僕は個人的に高校野球が好き。誰に注目しているとかではなく、見ることができる限りどんな試合でも見てます」。今春のセンバツで甲子園をにぎわしたのは、今秋のドラフト1位候補でもある星稜・奥川恭伸投手(3年)。初戦の履正社(大阪)戦では、松坂や大谷翔平(エンゼルス)を超える152キロの球速をたたき出し、17三振を奪った。高い潜在能力を持つ17歳に、松坂は「みなさん思ってるようにいい投手だと思って(テレビで)見てました。まだまだ伸びると思います」と、さらなる才能の開花を予想した。

 松坂も横浜高時代の98年、甲子園で春夏連覇を達成。夏は今も語り継がれるPL学園との延長17回の死闘を演じ、決勝戦ではノーヒットノーランを達成して記録にも記憶にも残るプレーで高校野球ファンを魅了した。約20年の歳月を経て、今は一ファンとして後輩たちのプレーをチェックしている。「昭和の怪物と言うと江川さん。(自分は)平成の怪物と言われましたけど…。(令和の怪物も)出てくるんじゃないですか」。“怪物”の称号を継承する選手の登場もひそかに期待している。

 決して脚光を浴びることのない地道なリハビリやトレーニングの日々の中、甲子園で躍動する“後輩”たちの元気な姿は、松坂の魂を揺さぶった。完全復活を目指す右腕の背中をきっと押したに違いない。1日でも早い1軍でのマウンドを待ちながら、次は「163キロ右腕」大船渡(岩手)佐々木のことも聞いてみたいと思っている。(記者コラム・長尾隆広)

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